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2014.07.21

ズームアップ 名画の響き合い! 1923年

Img     カンディンスキーの‘コンポジションⅧ’(NY グッゲンハイム美)

Img_0002     エルンストの‘ユビュ王’(パリ ポンピドー)

Img_0004     デュシャンの‘大ガラス’(フィラデルフィア美)

Img_0001     ホッパーの‘踏切’(NY ホイットニー美)

抽象画のなかで最も魅かれているのはカンディンスキー(1866~1944)の作品、カンディンスキーを多く所蔵しているのはミュンヘンのレンバッハハウスとパリのポンピドー、そしてNYのグッゲンハイム。レンバッハハウスにはまだ足を踏み入れてないが、ポンピドーとグッゲンハイムでは心を虜にする傑作の数々と遭遇した。

その抽象美に完璧に嵌っているのが‘コンポジションⅧ’とポンピドーにある‘黄色ー赤ー青’。明るい色彩で彩られた大小さまざまな円は心地いバランスで画面に配置され、横や斜めに伸びる線や安定感のある三角と絶妙に絡み合っている。そして、どこからともなく聞こえてくるのは軽快な音楽。これほど美しい抽象画に出会うことができたのは生涯の喜び。

エルンスト(1891~1976)の‘ユビュ王’は印象深い作品、シュルレアリストの発想には凡人の感性ではとてもついていけない。中央の人間独楽(こま)をみた瞬間もうお手上げ。顔の部分は横に傾いているが、これはピサのシ斜塔。独楽と斜塔でできたこの真っ赤なかたまり、強い権力の存在を感じさせるが同時にその権力が不安定なものであることもイメージできる。

昨年フィラデルフィア美を訪問し長年の夢を叶えることができたが、ひとつ残念なことがあった。よりによってデュシャンの部屋が改修工事のためクローズ。だから、必見リストで◎をつけていた‘大ガラス’と覗き穴からみる‘遺作’がパーになった。こういうことはよくあることとはいえ残念でならない。

‘彼女の独身者たちによって裸にされた花嫁、さえも’、通称‘大ガラス’のレプリカ(東大)は横浜美で開催された‘デュシャン展’でお目にかかったが、未完成に終わった本物をいつかみてみたい。だから、フィラデルフィア美にはもう一度でかけるつもり。

デュシャンよりも5歳年上のホッパー(1882~1967)は1923年に‘踏切’を描いている。この絵は8年くらい前府中市美で開かれた‘ホイットニー美展’で公開された。ホッパー独特の静かだがどこか淋しさの漂う風景画。

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