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2014.06.16

ズームアップ 名画の響き合い! 1913年

Img_0001     ボッチョーニの‘サッカー選手のダイナミズム’(NY MoMA)

Img     ピカビアの‘ウドニー’(パリ ポンピドー)

Img_0002     クプカの‘垂直の面Ⅰ’(パリ ポンピドー)

Img_0003        キルヒナーの‘街路、ベルリン’(NY MoMA)

絵画にはいろいろなタイプがあり、ものの形がはっきりわかる具象100%の絵もあれば色面だけで画面が構成される抽象100%の作品もある。何が描いてあるのかよくわからない絵がまったく関心を惹かないことはなく、具象画と同じように美しさを感じそして楽しくなることも度々ある。

未来派のボッチョーニ(1882~1916)が描いた‘サッカー選手のダイナミズム’、今W杯に出場した日本チームを応援するためブラジルへ行っている熱烈サッカーファンでもこの絵をみてすぐサッカー選手がいると気づくことはないだろう、おそらく誰がみても頭とか足とか手の一部がかすかにわかるだけ。

この絵をはじめたときは中央のまるで回転しているようなかたまりが薔薇の花にみえた。そして、そこにスポットライトが何本かあたっている。ボッチョーニは彫刻作品もてがけているので、部分々のフォルムは立体感を強く感じさせる表現、なにかがうごめいていることはイメージできるがサッカー選手の全体像は何度みても浮かび上がってこない。

パリのポンピドーセンターは3度訪問した。これに日本でみた大規模なポンピドー展(1997年 東京都現美)が加わるので、コレクションの全貌はだいぶつかめている。1913年に誕生したものではピカビア(1879~1953)の‘ウドニー’とクプカ(1871~1957)の‘垂直の面Ⅰ’に魅了されている。

‘ウドニー(若いアメリカの少女:ダンス)’は3m四方の大きな作品、ピカビアもキュビスムの影響を受けているが、ピカソやブラックのガラスの破片が散らばったような鋭角的な印象を与えるキュビスムとちがって、柔らかい曲面や角々した感じを抑えたフォルムがしなやかに絡まり天空にふわりと浮いているような感じ。キュビスムもここまで洗練されると長くみてられる。

1910年頃から抽象画を描きはじめるクプカ、シンプルな抽象美をみせてくれる‘垂直の面Ⅰ’は遠くにいくほど小さくなる垂直面が全部で7つ青の地に描かれている。こういう絵をみると不遜にも自分にも描けそうな気持になるが、それは素人のたわごととすぐ反省。手前に3つ配置し真ん中に白い垂直面を挟んでいるが、これはなかなか思いつかない。

キルヒナー(1880~1938)に興味をもっているのは人物の顔がピンクっぽい赤や紫などで表現されているから。これにより女性の快活さやごゴージャスな雰囲気をストレートに伝わってくる。‘街路、ベルリン’では硬い表情の男性に比べ豪華な衣装に身をつつんだ女性の華やかさが際立っている。

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