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2014.06.05

ズームアップ 名画の響き合い! 1907年

Img_0002     アンリ・ルソーの‘蛇使いの女’(パリ オルセー美)

Img_0003     ピカソの‘アヴィニョンの娘たち’(NY MoMA)

Img     ドニの‘ポリュフェモス’(モスクワ プーシキン美)

Img_0001  カンディンスキーの‘馬上の二人’(ミュンヘン レンバッハハウス美)

六本木の森アーツセンターで今子供の絵を集めた展覧会が行われており、アンリ・ルソー(1844~1910)の描いた‘人形を抱く子供’が展示されていることは知っているが、この絵は見たことがあるので今回はパス。

ルソーの人気は近年ぐんぐん高まってきているような気がする。4年前にはオルセーから‘蛇使いの女’がはじめて日本にやって来た。この絵は多くの美術ファンの心をとらえたようで絵画好きの友人も大変魅了されたといっていた。

ルソーの画集に載っている作品をみてみるといい絵がこれまで結構日本に来ている。昨年MoMAで再会した‘夢’も10年以上前になるが上野の森美術館で公開された。ほかに記憶しているものをあげてみると、
★‘花瓶の花’(オルブライト=ノックス美)
★‘戦争’(オルセー美)
★‘眠るジプシー女’(MoMA)
★‘詩人に霊感を与えるミューズ’(プーシキン美)
★‘ライオンの食事’(メトロポリタン美)
★‘虎と水牛の戦い’(クリーブランド美)
★‘陽気なおどけものたち’(フラデルフィア美)
★‘砲兵たち’(グッゲンハイム美)

そして、嬉しいことに今秋開催される‘チューリヒ美展’(国立新美)には‘ピエール・ロティの肖像’が出品される。

西洋絵画史のなかで1907年という年が強く心に刻まれているのはピカソの‘アヴィニョンの娘たち’をみたから。24年前、NYのMoMAでみたときはこれが美術の本に載っていたピカソの絵か、と素直に興奮した。キュビスムでは人物の顔はいろんな視点から描かれるということを本物で確信して絵画がちょっとわかったような気になった。

昨年横浜美で行われた‘プーシキン美展’でドニ(1870~1943)の色彩が輝く明るい作品に遭遇して、この美術館にはドニのすばらしいコレクションがあることに気がついた。みてて楽しい絵‘ポリュフェモス’は10数年前にあったプーシキン美展に出品されたもの。

ミュンヘンのレンバッハハウス美というとすぐカンディンスキー(1866~1944)の絵を思い浮かべるが、‘馬上の二人’はお気に入りの一枚。森美術館が開館したとき、この絵を見る幸運に恵まれた。カンディンスキーの初期の具象作品のなかでは物語性に富んだ傑作ではなかろうか。

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コメント

ご無沙汰しておりました。

ルソーについて最近読んだものによると、ルソーは絵だけでなく、人柄も本当に子供のような純朴さのあった人のようですね。

ルソーのことはピカソも讃えていたようですが、ルソーの独自性はいつ見ても際立っています。

カンディンスキーの『馬上の二人』は、ステンドグラスを思わせる色合いが本当に素晴らしいですね。

カンディンスキーの作品にはあまり詳しくなくて、作品が抽象化する前後の作品しか知らなかったので、『馬上の二人』の輝きには見とれます!青にオレンジに黄色。補色効果も際立っています。

投稿: ケンスケ | 2014.06.06 21:21

to ケンスケさん
‘馬上の二人’はロマンチック点描画という感じ
ですね。美しい抽象画が描ける画家は元来カラ
リストですから、この初期の作品でも色彩の
組み合わせがすごく魅力的です。

ルソーは画業の最後になって‘熱帯シリーズ’の
完成度がましていきますね。この‘蛇使いの女’
と‘夢’が大傑作ということを昨年MOMAで‘夢’
をみて確信しました。

投稿: いづつや | 2014.06.06 22:36

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