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2014.06.30

思わず足がとまるヴァロットンの女性画!

Img_0001     ‘トルコ風呂’(1907年 ジュネーブ美術・歴史博)

Img ‘緑色のスカーフをまとう裸婦’(1914年 ラ・ショー・ド・フォン美)

Img_0004_2     ‘オウムと女性’(1909~13年)

Img_0002     ‘赤い服を着たルーマニア女性’(1925年 オルセー美)

三菱一号館で開催中の‘ヴァロットン展’(6/14~9/23)、最初の部屋にいきなりインパクトのある裸婦群像図が展示してあった。タイトルをみると‘トルコ風呂’、どこかで聞いた名前、そうアングルが83歳のとき描いた作品にこのタイトルがついている。

アングルの絵には数えきれないほどの女性がでてくるが、ヴァロットンのこの絵に描かれた女性は6人。ヴァロットンとアングルがどうつながっているのか全然知らないが、二つの絵を比べたらヴァロットンの絵の前に長くいたくなることだけはたしか。6人のうち中央にいる2人の女性に視線を向かわせる構成がなかなかいい。2人は左のほうをじっとみている。その緊張した雰囲気がすごくいい。

どの女性画よりも心をザワザワさせるのが‘緑のスカーフをまとう裸婦’、じっとみていてスイスのヴィンタートゥールにあるルノワールの‘眠る女’が重なってきた。裸婦の姿が印象深いのは頭と足の先が斜めに伸びているため。モデルをこのように対角線上に配置した絵ははじめてみた。

‘オウムと女性’にはすぐ反応した。思い出した絵は昨年メトロポリタンでみたクールベの‘女とオウム’、クールベは女性の手にオウムをとまらせているが、ヴァロットンはとまり木にいるオウムをえがいている。このオウムの緑がなんとも鮮やか。

この絵や‘緑のスカーフ’をみるとヴァロットンはクールベを相当意識している感じ。以前TVの美術番組でヴィンタートゥールにあるヴィラ・フローラ美がとりあげられたとき、ハーンローザ―夫妻がコレクションしたヴァロットン作品がでてきた。その絵は白人女性と黒人女性の同性愛を描写したもの、

このとき瞬時に頭をよぎったのはクールベの同じく女性の同性愛を描いた‘眠り’。ヴァロットンはこんな絵を描いていたのか、という感じで‘ボール’のイメージと離れすぎていたのでは少々戸惑った。今回裸婦図などと出会ったことで、ヴァロットンにクールベ的なところがあることがわかってきた。

‘赤い服を着たルーマニア女性’にも思わず足がとまった。赤い衣服、背景の赤、そして赤の口紅。そしてとても気になる目。この肖像画は目力の強さではベスト5に入るかもしれない。ルーマニア人についてのイメージがないのだが、この若い女性、ぱっとみる活発なアメリカ人の感じ。だから、すぐにうちとけて会話がはずみそう。

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