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2014.06.04

ズームアップ 名画の響き合い! 1906年

Img     セザンヌの‘サント=ヴィクトワール山’(フィラデルフィア美)

Img_0004 マティスの‘生きる喜び’(フィラデルフィア バーンズ・コレクション)

Img_0002     ドランの‘ロンドン・ブリッジ’(NY MoMA)

Img_0001     シュトゥックの‘サロメ’(ミュンヘン レンバッハハウス美)

セザンヌ(1839~1906)の描いた風景画のうちもっとも多く取り組んだのが故郷の山、サント=ヴィクトワール山、生涯に60点以上も描いている。

1904年から2年間でこの連作を6点制作したが、そのうちの3点を昨年フラデルフィア美で2点、メトロポリタン美で1点みた。フィラデルフィアのものは長年対面を願っていたものだから、感慨深かった。初めのころに描かれたものとはちがい対象の形は大まかにわかる程度にし色面をリズムよく重ねていった感じ。並んで展示してある2点は構図、色使いがよく似ているので戸惑うが、ここにあげた絵のほうが山が大きく描かれている分みている時間が長くなる。

フィラデルフィアではちょっと残念なことがあった。ツアーに参加した一組の夫婦がホテルの夕食のとき姿がみえない。次の日の朝、どこへ行かれたのかと尋ねたところ、‘バーンズコレクションに行ってきました。ホテルから15分のくらいのところにありましたから’、ええー、それならわれわれも一緒に行くんだったのに!

バーンズコレクションがフィラデルフィアに移転したことは情報としてはおさえていたが、この旅行がはじまる前パソコンが故障したので、正確な場所は確認できてなかった。美術館の近くのホテルに宿泊するという幸運なめぐりあわせにライドできなかったことが悔やまれてならない。

もし出かけていたらマティス(1869~1954)の‘生きる喜び’とも再会できたはず。20年前西洋美で開かれた‘バーンズコレクション展’はこれまで体験した西洋絵画の展覧会で5本の指にはいるビッグな絵画展だった。その目玉のひとつがこの‘生きる喜び’、図録の表紙にも使われた。画集に必ず載っているマティスの大作が日本でみれたのだから、満足度200%、一生忘れられない作品になった。

マティスのフォーヴィスム仲間、ドラン(1880~1954)の絵を何枚もみていることはないのだが、数点例えばMoMAにある‘ロンドン・ブリッジ’などは強く印象に残っている。日本の美術館でドンゲンなども加えた‘フォーヴヴィスム展’を企画してくれたら初日に顔を出すのだが、でも今はフォーヴィスム単独では人が集まらないかな。

ミュンヘンへ旅行する計画がのびのびになっており、新装なったレンバッハハウス美との距離が縮まらない。シュトゥック(1863~1928)はカンディンスキーがミュンヘンにやって来たころミュンヘン美術界の帝王のような存在だった。絵画はドキッとする作品が多く、この‘サロメ’もそのひとつ。よくみるとヨハネの首の上にゴリラがいる。ゴリラをサロメとコラボさせることで耽美趣味と怪奇性を同時にみせるシュトゥックの奥深い美意識、本物をみてみたい。

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