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2014.06.11

ズームアップ 名画の響き合い! 1911年

Img_0003     マティスの‘金魚’(モスクワ プーシキン美)

Img_0001     ドンゲンの‘画家の妻’(アムステルダム ゴッホ美)

Img     シャガールの‘私と村’(NY MoMA)

Img_0002     マルクの‘黄色い牝牛’(NY グッゲンハイム美)

マティス(1869~1954)の回顧展は10年前西洋美で開催されたものしか体験してない。マティスのようなビッグネームの作品を世界中から集めてくるのは大変なことだと思うが、流石西洋美、美術の本に載っている有名な絵がここにもあそこにもあるという感じの豪華なラインナップだった。

こういう沢山の作品を楽しめる回顧展に一度遭遇すると作家との距離が一気に縮まるとともになぜマティスに惹きつけられるのかについて一つの答がえられる。そして、数ある名画のなかでどの作品の色が一番輝いていたかがわかるようになる。これに気付くとその次にマティスの作品と会ったとき、それを参照にして目の前の作品の出来栄えをはかることができる。

‘金魚’は嬉しいことに2005年にあったプーシキン美展(東京都美)でお目にかかった。小さい頃はよく金魚をみたが、普段はみる機会がほとんどないから赤が目に焼きつくこの金魚を食い入るようにみた。これまで魚の絵で心を奪われたのはクレーとマティス、日本では生き生きとした鯉を描いた棟方志功。いずれも忘れられない絵になった。

同じフォービズムの画家、ドンゲン(1877~1968)の赤も強いインパクトをもっている。ドンゲンはこの赤をモデルをつとめた妻の背景に使っている。この絵をアムステルダムではじめてみたとき、ドンゲンに開眼した。以後こうした女性の肖像画を何点かみたが、この絵が長くベストワンを続けている。右手を腰にあてるポーズがなんともいい。

シャガール(1887~1985)というとやはりこの‘私と村’、美術の教科書でこの絵がシャガールの絵としてインプットされたのでMoMAで対面したときは‘シャガールの代表作をみた、みた!’と大興奮、昨年、ひさしぶりに会う予定だったが、どういうわけか展示されてなかった。他館へ貸出し中だったのかどうか不明だが、直感的にシャガールの人気が落ちているため常時展示せず替わってアンリ・ルソーのほうにシフトしているのかなと思った。

というのは、最近日本でシャガールの展覧会があまり開かれないし、そのためかTVの美術番組でも例えば‘美の巨人たち’ではシャガールはほとんど登場しなくなったから。シャガール好きだから、これはちょっと残念。

1991年池袋にあったセゾン美でグッゲンハイム美展というすごい展覧会が開かれた。このとき感動した作品のひとつがマルク(1880~1916)の‘黄色い牝牛’、その絵と昨年NYで再会した。この躍動感あふれる牛の姿をみるたびにマルクの豊かな絵心に感心させられる。

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コメント

ご紹介作品は、プーシキン美術館を除き私が幸運にも訪れたことのある美術館の作品ですが、ニューヨークにぜひともまた行きたくなるシャガールとマルクの絵です!

MOMAは、シャガールの代表作が何点かありますね。前回行った時、割と早く回ったので、次回はもっと時間をかけて見たいです。 

実はマルクの『黄色い牡牛』は、20数年前アクリルで模写したことがあります。牛の弓のようにしなった体がいいですね!

マティスの『金魚』は画集によく登場しますが、マティスらしく色彩が見る人を明るい気分にさせてくれます。

プーシキン美術館は名画の宝庫ですね。去年、横浜美術館でプーシキン美術館展に行き、傑作の数々を見たことを思い出します。老後に、モスクワとサンクト・ペテルブルクに行って、美術館巡りをしてみるのが夢です。 

投稿: ケンスケ | 2014.06.12 22:23

to ケンスケさん
昨年‘村と私’はみれず残念だったですけど、‘黄色い
牝牛’とはお目にかかれました。この元気のいい牛との
出会いがマルクに導いてくれました。だから、特別
思い入れのある絵です。マルクは動物画好きだった
ようですね。

私もモスクワのプーシキン美へはなんとか行こうと
思ってます。ここへ行かないと印象派は済みになり
ませんので、またマティスももっと見たいですね。

投稿: いづつや | 2014.06.13 00:50

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