白鵬 29回目の優勝!
大相撲夏場所はは大方の予想通り白鵬の優勝で幕を閉じた。優勝争いのトップに立っていた白鵬は日馬富士との相撲で立ち合い素早く左の上手をとり、有利な体勢から豪快な上手投げで日馬富士を土俵に転がした。白鵬の優勝回数はこれで29回。あの大横綱大鵬が達成した最多の32回にすぐ手が届くまでのところにきた。本当に強い横綱である。
今場所は関脇の豪栄道にちょっとしたはずみで敗れたが、ほかは安定した強さを発揮した。白鵬は今29歳だが、肉体的な衰えがみられず怪我がないのでまだまだこの強さは続きそう。過去に多くの優勝を重ねた横綱、例えば大鵬、北の湖、貴乃花でも横綱の在任期間が長くなると、怪我などにより数場所連続して休場することがよくあった、ところが白鵬はこういう休場がまるでない。
これは充実した稽古に加え体を動かした後のケアにも時間をかけるなど体調の維持管理に相当神経を使っているためではないかと思う。白鵬は相撲界のイチローといっていいかもしれない。優勝インタビューで‘疲れたから肉を沢山食べたい’と言っていたが、エネルギーの補給を欠かさず科学的な効果に裏打ちされたトレーニングを積み重ねていけば優勝は40回くらいまでいきそうな感じがする。
新横綱の鶴竜は滑り出しはよかったが、綱のプレッシャーがだんだん強くなってきたのか後半は体が思うように動かなくなった。来場所はそういうことはないだろうから、気持ちを切り替えがんばってもらいたい。もうひとり残念な成績で終わったのが髷がゆえるようになった遠藤、7勝8敗と負け越した。
まったく予想もしなかった敗けをみせられたのが大砂嵐との相撲、立ち会い大砂嵐の強烈なかちあげ一発で遠藤な腰から崩れ落ちた。これをみると遠藤の立ち合いの圧力は弱い、これからの課題はこのがちーんとあたったときのパワーをつけること。がむしゃらに前に出てくる相手に押し込まれないようになったら大関がみえてくるだろう。
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