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2014.04.10

ミラノ ポルディ・ペッツォーリ美の横顔美人がやって来た!

Img_0001     ポッライウォーロの‘貴婦人の肖像’(1470年頃)

Img_0002     ボッティチェッリの‘キリストの哀悼’(1500年頃)

Img_0004     カナレットの‘廃墟と古代建造物のカプリッチョ’(1756年頃)

渋谷のBunkamuraで今月4日からはじまった‘ミラノ ポルディ・ペッツォーリ美 華麗なる貴族コレクション’(4/4~5/25)をみてきた。この美術館の名前を覚えたのは美術館自慢のお宝、ポッライウォーロ(1432~1498)の‘貴婦人の肖像’によってだった。今から23年前のこと。

当時は美術館の情報としてはこの絵一枚のみ。その後購入した画集などによりここのコレクションが目にとまったがそれもほんの数点。だから、同じミラノにあるブレラ美と比べると情報量にだいぶ差があり、遠い存在の美術館だった。

ところが、4年前、ミラノを旅したときこの美術館にぐっと近づいた。確かに建物には近づいた。が、肝心の作品には一点も会えなかった。なんと、その日は休館だった(拙ブログ10/7/25)。ガックリ、原因はガイドブックが休館日を間違って表示していたため。

ここへ足を運ぶ前、ミケランジェロの‘ピエタ’をみたスフォルツェスコ城美へ行った。そして、ミュージアムショップで偶然みつけた美術館のガイドブックによってコレクションの全貌がアバウトに頭のなかに入った。ここまではとてもいい流れ、それなのに美術館の前では冷水をぶっかけられた。ちょっと前心をとらえた絵をわくわく気分でシミュレーションしていたから、残念々!

そのリカバリーがなんと日本で実現した。しかも、みたい度の強い横顔美人‘貴婦人の肖像’とボッティチェッリ(1445~1494)の‘キリストの哀悼’が一緒にやって来たのだから夢みたいな話。Bunkamuraが好きなのはこういう普通では無理だろうなという美術館のコレクションにチャレンジしてくれるから。本当にいい美術館。だから、海外のみたい美術館があるとBunkamuraに一番に期待してしまう。

‘貴婦人の肖像’ですごく惹きつけられたのがペンダント付きの真珠のレックレスと髪飾りの真珠のギルランダ、真珠のきらきら光る質感描写が見事。図版ではよくわからなかったが、耳のまわりも薄いヴェールでおさえている。精緻に描かれた髪の毛や真珠をみればこの絵が美術館の代名詞になっていることが腹にストンと落ちる。

‘貴婦人の肖像’のやわらかさ、アンニュイさに感じ入り、時間をおかず次の部屋でボッティチェッリの‘キリストの哀悼’をみるとその狂乱的な耽美性にちょっと面食らう。心のエレベーターに乗り別の世界に急降下する感じ。この絵も念願の一枚なのでじっくりみた。

ほかの絵画では関心を寄せているクリヴェリやマンテーニャに足がとまったが、残念ながら小品。収穫はカナレット(1697~1768)の廃墟と古代の建造物を描いた作品。廃墟を照らす光と影のコントラストと奥行きのある構図がとても印象深い。こういう風景画をみると現地に今立っているような錯覚を覚える。

コレクションは絵画だけでなく、兜などの武具や織物などもある。見てのお楽しみ!

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コメント

先週、土曜日に行ったのですが、混んでいなくてゆったり観賞できたのがありがたかったです。

ミラノには二回行ったことがありますが、二回目に行ったのも、もう28年くらい前になります。ブレラ美術館、スフォルツェスコ城美術館、そしてサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会に行きましたが、ポルディ・ぺッツォ―リ美術館には行っていないので、今回の展覧会は本当に楽しみでした。

ポライウォ―ロの『貴婦人の肖像』は期待通りでした! 一人で絵の前にしばらく立って、宝飾品に至るまでじっくり見ました。気品にあふれた素晴らしい肖像画だと思います。

ボッティチェリの『キリストの埋葬』も、しっかりしたデッサンがよくわかる一級品ですね。

ほかにもマンテーニャ、クリヴェッリ、カナレット、そして初期のティツィアーノなど、重要な作品を貸し出してくれているのがわかりました。

次回ミラノに行くことがあったら、ぜひポルディ・ペッツォ―リ美術館に足を運んでみたいと思います。

投稿: ケンスケ | 2014.04.11 11:25

to ケンスケさん
かつて建物の前まで行った美術館ですから、ここの
コレクションには特別の思いれがあります。
‘貴婦人の肖像’と‘キリストの哀悼’がみれたので
いうことなしです。ルネサンスの本に載っているよ
うな作品を日本でみれるなんそうはありませんから、
心ゆくまで楽しみました。

昨年ラファエロがきて、今回はボッティチェリ
ですから、ルネサンス美術への愛着がエンドレスで
ふくらんでいきます。

投稿: いづつや | 2014.04.11 20:39

ポルディ・ペッツォ―リ美術館の絵画コレクションは、本当に質が高いようですね。

今年の10月からは、東京都美術館でウフィツィ美術館展もあるのをご存知ですか。

まだ美術展には仮のHPしかないので、詳細はまったくわかりませんが、とても期待しています。

ルーヴル、プラド、メトロポリタンといった主要な美術館の展覧会は過去数年であったのに、イタリア一のウフィツィ美術館展というのはなかったですから、うれしい驚きです。

投稿: ケンスケ | 2014.04.11 21:23

to ケンスケさん
ミラノへ行くことがあったらこの美術館は再度挑戦
したいですね。ベリーニ、マンテーニャ、フランチェ
スカの絵を是非みたいです。

東京都美のウフィッツイ美の情報は入ってますが、
どんな作品がやってくるのでしょうね、楽しみです。
カラヴァッジョをもってきてくれると跳びあがるく
らい嬉しいのですが、、無理でしょうね。

投稿: いづつや | 2014.04.12 00:27

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