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2014.04.30

ズームアップ 名画の響き合い! 1898年

Img     クリムトの‘パラス・アテナ’(ウィーン市立歴史美)

Img_0002     シュトゥックの‘パラス・アテナ’

Img_0001     レヴィ・デュルメルの‘突風’

Img_0003      ヴァロットンの‘化粧台の前のミシア’(パリ オルセー美)

昨年の5月、宇都宮美でクリムト(1862~1918)の展覧会があったので、がんばって遠征してきた。大好きな画家だから1点々積み上げていこうという作戦。遠くまで足を運んだ甲斐があったのは2点、風景画の‘アッター湖のほとり’(レオポルト美)とワシントンのナショナルギャラリーが所蔵する‘赤子(揺りかご)’。

好きな画家の場合、ベスト5の選定にはおおいに迷う。こういうときは5点差し上げるといわれたと仮定して選ぶことにしている。宇都宮で展示された2点はいい気持でみたが、このラインにはとどかない。

5点のうち最初にでてくるのはまさに世紀末の1898年に描かれた‘パラス・アテナ’、この絵は日本に確か2回やって来た。だから、クリムトファンにとっては馴染みのファムファタルかもしれない。兜もゴルゴンをかたどった胸当てもそして、手に持つ槍もみな黄金、暗い背景に浮かび上がる妖艶なパラス・アテナ、この姿は一度見たら忘れられない。

同じモチーフをミュンヘンの画壇の中心的な存在だったシュトゥック(1863~1928)も描いている。こちらのパラス・アテナはまだお目にかかってないが、美形タイプの女性で理知的なイメージ、と同時にどこか冷やか。でも、‘罪’に登場する蛇を体にまきつけたファムファタルとくらべたらみるのは楽。

化粧品会社のCMとか装飾品の宣伝媒体などに出てきそうな女性が描かれた‘突風’はパステル画家のレヴィ・デュメル(1865~1953)の作品。18年前、Bunkamuraで開催された‘象徴派展’でこの画家の作品を5点みたが、この甘美な赤につつまれた女性の横顔が目に焼きついている。

三菱一号館美で来月から回顧展が行われるヴァロットン(1865~1925)は以前から気になっている画家。その作品が心に響くのは明るい光の描写。4年前にあった’オルセー美展ポスト印象派’(国立新美)に出品された‘化粧台の前のミシア’は俯瞰の視線でとらえた‘ボール’同様、お気に入りの一枚。

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