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2014.03.19

土偶‘仮面の女神’が国宝指定!

Img_0003      土偶‘仮面の女神’(縄文時代後期 茅野市尖石縄文考古館)

Img_0008     狩野山雪の‘寒山拾得図’(17世紀前半 真正極楽寺)

Img_0006     山本芳翠の‘裸婦’(1882年 岐阜県美)

Img_0004     村上華岳の‘裸婦図’(1920年 山種美)

今年国宝・重文に指定される美術工芸品50件が昨日文化審議会から発表された。国宝となるのは1点で2000年に発見された土偶‘仮面の女神’、つくられたのは今から約4000年前の縄文時代後期前半。

5年前東博で‘土偶展’があったとき、この土偶は顔が逆三角形で精悍なイメージの造形だったのでよく覚えている。これで土偶の国宝は4つになった。ほかの3つは‘縄文のビーナス’、‘中空土偶’、そして‘合掌土偶’。

重文に指定されるもののなかにすぐピンとくる絵画があった。古い順からあげると狩野山雪(1590~1651)の‘寒山拾得図’。昨年京博で行われた‘山楽・山雪展’でもお目にかかった。このグロテスクっぽい風貌をした観山と拾得は曽我蕭白が描く人物となにか似ている。蕭白が山雪のDNAを引き継いでいるのは間違いない。

山本芳翠(ほうすい 1850~1906)のパリ留学時代の代表作‘裸婦’がやっと重文になった。この絵をいつどこでみたか忘れたが、びっくりするほど魅力的な裸婦像の前で息を吞んでみていたことは強く記憶に残っている。芳翠はダビッドの画風を受けついだ古典主義の画家から影響を受けたので人物の描き方は群をぬいて上手い。外人に名前をふせて見せたら皆ヨーロッパの画家と答えるだろう。

日本画家が描いた裸婦像というとすぐ思い浮かぶのは山種美にある‘裸婦図’、描いたのは村上華岳(1888~1939)。この絵はもっと早く重文になってもよかった傑作、はじめてみたときは日本画なのにルネサンス時代にジョルジョーネやティツィアーニらによって描かれた裸婦をみている気分になった。丸い顔と豊満な乳房が目に焼きついている。

華岳の作品は‘日高河清姫’と‘裸婦図’の2点が重文になった。重文の数では狩野芳崖、橋本雅邦、横山大観、上村松園、今村紫紅、速水御舟と並んだ。ちなみに最も重文が多い画家は菱田春草で4点、1点についてもふれておくと竹内栖鳳、下村観山、川合玉堂、鏑木清方、小林古径、前田青邨、土田麦僊。

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