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2014.03.28

ズームアップ 名画の響き合い! 1887年

Img_0002_2     シニャックの‘ダイニングルーム’(クレラー=ミュラー美)

Img_2  セザンヌの‘サント=ヴィクトワール山’(フィリップスコレクション)

Img_0005_2     セガンティー二の‘ギャロップで走る馬’(ミラノ市近美)

Img_0003_2     バーン=ジョーンズの‘深海’(ケンブリッジ フォッグ美)

印象派やポスト印象派の画家たちには特別の思い入れがあるので、いつも野球のオールスターゲームに出場する選手のような感じでとらえている。その数は9人をゆうにこえる。だから、どうしても先発メンバーの9人と途中からでてプレーするグループに分けざるをえない。

スーラとともに点描画を代表する画家であるシニャック(1863~1935)は先発メンバーではないという位置づけ。スーラの作品で好きなベスト5をあげろ、といわれたらすぐ答えられるが、シニャックの場合5点もでてこないのが正直なところ。でもとびっきりの絵が2点ある。

3年前クレラー=ミュラー美を訪問したとき、お目当てのゴッホの絵をみて大きな満足を得られたが、ほかにもいい絵がいくつもあった。事前の追っかけ画としてリストアップしていたのがスーラとシニャック、期待度はスーラの4点を10とするとシニャックは4くらいだった。

スーラについては昨年国立新に展示された‘ポール=アン=ベッサンの日曜日’などを予想通り楽しめた。サプライズだったのはシニャックのほう。日本にもやって来た‘ダイニングルーム’は図版でみるより数倍よかった。すぐにこの絵がシニャックの代表作だと認識した。だから、再会したときはまたテンションが上がった。

セザンヌ(1839~1906)が何度も描いた故郷のサント=ヴィクトワール山、2年前あった回顧展(国立新美)と昨年旅したアメリカの美術館で5点みることができた。その中でフィリップスコレクションにあるのはお気に入りの一枚、魅了されるその構図。セザンヌ自身は浮世絵に触発されたとは決していわないが、前景左に描かれた松の木は広重や北斎の絵から着想を得ているのは間違いない。

若い頃スイスのジュネーブに住んでいたのでアルプスの画家、セガンティー二(1858~1899)に関心を寄せている。これまで日本の大原美やイタリアのブレラ美(ミラノ)やローマの国立近美などでで4,5点みる機会があったが、作品の数が飛躍的に増えたのは2011年にあった回顧展(損保ジャパン美)。この回顧展のほかにも印象深い作品と遭遇した。それが躍動感にあふれる馬を描いた‘ギャロップで走る馬’。宙を飛ぶ馬の姿が目に焼きついている。

バーン=ジョーンズ(1833~1898)にのめり込むきっかけとなったのが2002年に行われたフォッグ美の‘ウインスロップコレクション展’(西洋美)、ロセッテイらとともにバーン=ジョーンズも10点くらい出品された。そこで最も魅せられたのが‘深海’、人魚が男を抱きかかえている場面は旭山動物園のイルカの水槽を連想する。

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コメント

シニャックの『ダイニングルーム』は、多視点から描かれているところが昨年のカイユボット展に出ていたダイニングルームの作品と同じですね。

シニャックは、カイユボットの作品を知っていたのでしょうか。

1887年にこのようなシニャックの作品が出たということは、やはり多視点から対象を描くキュビスムのルーツはこの時代にあると言えるのでしょうか。対象を幾何学的なものに還元したセザンヌも、もちろんキュビスムの先駆と言えますが。

投稿: ケンスケ | 2014.03.29 22:27

to ケンスケさん
カイユボットの‘昼食’は広角レンズでテーブルを
覗いたような感じですね。すごく広い部屋にいるよ
うです。

シニャックの絵はかなりスーラ的ですね。‘グランド
ジャット島’の横向きの人物描写が室内のいる人物と
重なります。

投稿: いづつや | 2014.03.30 00:43

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