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2014.03.08

ウォーホルと日本!

Img       ‘坂本龍一’(1983年)

Img_0001          ‘広告 神奈川沖浪裏’

Img_0002      ‘タイム・カプセル102 歌麿 北斎 広重’

Img_0003      ‘タイム・カプセル102 相撲 報知グラフ 浮世絵’

アーティストとの距離があるとき急に近くなることがある。ウォーホル(1928~1987)の場合、きっかけは3年前の夏BSプレミアムで放送された‘極上美の饗宴 ウォーホル’だった。

番組の案内役を務めたのが日本画家の千住博、はじめはなぜ千住がここにでてくるのかわからなかったが、ピッツバーグにあるウォーホル美を訪問した千住が色彩豊かな‘キャンベルスープ缶’を前にして唸っているのをみて、出演の理由を理解した。

以前千住のカラーヴァージョンの‘ウォーターフォール’に大変魅せられたことがあった。素直に千住の色彩感覚もなかなかだなと感心した。そのときは、千住とウォーホルが結び付かなかった。番組をみてわかった、これはウォーホルの手法に刺激をうけたものだったことが。

このウゥーホルと千住のコラボがウォーホルと日本のつながりのはじまりだったのだが、森美の回顧展にその続きがでてきた。ウォーホルは注文肖像画を1000点くらい描いたそうだが、そのなかに日本の坂本龍一が入っていた。若い頃の龍一はこんなにイケメンだった?鼻の下があまり長く描かれてないのがおもしろい。

海外の芸術家が日本の浮世絵に魅せられるという話はよく耳にするから、ウォーホルが若い頃に描いた北斎の‘グレートウエーブ’に遭遇しても驚くことはないが、あのウォーホルも浮世絵のファンだったことがわかるとわけもなく嬉しい。

最後のコーナーに興味深いものが沢山展示されていた。1974年からウォーホルは‘タイム・カプセル’と称して身の回りのものを片っ端からダンボールにつめこんでいく。600箱以上あるという、そのなかの‘タイム・カプセル102’には日本に関するものが入っており、今回それらが公開された。

歌麿、北斎、広重の浮世絵版画や日本美術の雑誌、そしてノスタルジックな気分にさせてくれるのがあの強い北の湖や天才長島が表紙を飾るスポーツ誌、またどういうわけか地下足袋、刺繍入りの長財布まである。

ウォーホルがポップアートの旗手として活躍したとき日本は昭和の時代だった。ウォーホルの色彩の輝く作品をみて古臭さはちっとも感じないが、作品が生まれたときからはそこそこの長い時間が経っていることもこうした日本の資料によって教えられる。

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