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2014.03.24

ズームアップ 名画の響き合い! 1884年

Img_0002     スーラの‘ア二エールの水浴’(ロンドン ナショナルギャラリー)

Img_0004     ドガの‘アイロンをかける女たち’(パリ オルセー美)

Img_0008     サージェントの‘マダムX’(NY メトロポリタン美)

Img_0006 バーン=ジョーンズの‘コフェチュア王と乞食の娘’(テートブリテン)

昨年は新印象派の画家スーラ(1859~1891)との相性がとてもよかった。この画家の代名詞となっている点描画をみる機会はなかなかないのに、NYのMoMAで追っかけ画と運よく対面できた上、秋にはスーラ自らがクレラー=ミュラーから相棒のシニャック、レイセルベルと連れだって日本へ特別出張してくれた。

過去のスーラとの出会いは単発的。1点みてそれからだいぶ経ってまた1点出食わすという感じ。ロンドンナショナルギャラリーで‘アニエールの水浴’をみたときの感激は今でも強く残っている。まったく大きな絵だった!縦が2m、横が3mもある。図版では絵のサイズがイメージできないから、思ってもいなかった大作に会うと一気にテンションがあがり興奮状態でみてしまう。

でも、画面はいたって静寂。皆声を出すようなことはせず寝そべったり腰をおろしてそれぞれの休日をこの川べりで過ごしている。点描がみられるのは一部にすぎないのに、脳はスーラのいい点描画をみたと喜んで反応する。これはスーラ様式はもう出来上がっていることの証。

ドガ(1834~1917)の‘アイロンをかける女たち’は風俗画の傑作、ドガは人々が日常生活のなかでみせるありふれた仕草や表情をとらえるのがじつに上手い。まさに人間観察の達人。裕福な家庭に育ちながらこういうアイロンかけという辛い仕事をする女たちにも目をむけ、女が大あくびをする瞬間を見逃さない。ドガの絵ではこの絵と‘アプサント’が最も気に入っている。

サージェント(1856~1925)の回顧展を日本でみれないかと長いこと夢みている。今のところ、その気配はない。今年は12月に待望のホイッスラー展が横浜美で開催される。となると、次の期待はサージェント。回顧展を企画する手順はいろいろある。まず軸となる目玉作品をどれにするかだが、、その候補のひとつがメトロポリタンにある‘マダムX’、METはこの交渉に応じてくれるか?この透き通るような白い肌のマダムが日本にやって来たら大きな話題になることはまちがいないのだが、東京都美とかBunkamura、三菱一号館美あたりが実現にむけて動くことがあるだろうか?

イギリスの後期ラファエロ前派のバーン=ジョーンズ(1833~1898)とドガは同世代、だが島国と大陸では描く画題ががらっと異なる。中世文学や神話、聖書の世界を題材にして幻想的な画風をつくりだしたバーン=ジョーンズ、テートブリテンにある‘コフェチュア王と乞食の娘’にも魅了されている。

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