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2014.03.30

ズームアップ 名画の響き合い! 1888年

Img    ゴッホの‘アルルのはね橋’(クレラー=ミュラー美)

Img_0001     ゴッホの‘夜のカフェテラス’(クレラー=ミュラー美)

Img_0005     スーラの‘ポーズする女性たち’(バーンズ・コレクション)

Img_0004    スーラの‘サーカスの客寄せ’(NY メトロポリタン美)

日々の生活の中で楽しいことがあったとき、それを親しい人に伝えたり教えてあげたいと思うのはまず一番が味しい食べ物に出会ったとき、次が旅行で体験したすばらしい風景とか建物、そのあとがいい音楽と美術品。この順序はどうしても‘花’より‘団子’が先にくる。

5年前、大学時代からつきあっている友人から美味しい栗饅頭をいただき、今ではわが家でも秋の食べ物の定番になっている。芸術に関しては自分が満足したものを熱く語るのは楽しいが、聞いている人がそれに共振するかどうかはその人の好み次第。‘私はね、この絵にそれほど惹かれないのよ’と返され、話の腰を折られることはよくある。

それがわかっていながらつい大きな声でしゃべりたくなる絵がいくつも生まれたのが1888年という年、1回ではおさまらないので2回続けることにした。今日はゴッホ(1853~1890)とスーラ(1859~1891)。

ゴッホの絵で最も魅せられているのは1888年と翌年の1889年にアルルで描かれたもの、そのトップ2はクレラー=ミュラー美にある‘アルルのはね橋’と‘夜のカフェテラス’、人気の高い‘夜のカフェテラス’は幸運なことに2005年東近美であった回顧展でお目にかかることができた。このときの感動は一生忘れられない。以前みた美術番組で片岡鶴太郎もこの絵が大好きといっていた。

3年前念願のクレラー=ミュラー美を訪問し、長年対面を待ち望んでいた‘アルルのはね橋’の前に立った。この絵は日本にやって来ることがあるだろうか?この絵や‘夜のカフェテラス’をみるたびに西洋絵画で最も好きなのはこの2枚かな、と思ってしまう。色が明るくてのびやかで、何時間でもみていたくなる。

スーラの点描画の傑作がこの年に2点誕生した。‘ポーズをする女性たち’と‘サーカスの客寄せ’。今から20年前、西洋美で‘バーンズコレクション展’があり、‘ポーズをする女性たち’に遭遇した。1886年に描かれた‘グランドジャット島の日曜日の午後‘が左に画中画として描かれその前に3人の裸婦が3様のポーズをとっている。あの光輝く静謐な絵画で世間をあっといわせたスーラが今度は室内画にいどみ裸婦を点描で描いた。この落差に心がザワザワしたのを今でも鮮明に記憶している。

NYのメトロポリタン美にある‘サーカスの客寄せ’も魅力あふれる一枚。この絵はみどころは正面性の美学。人物はじつに平板に描写されているのに画面には活気がある。目に焼きつくのが中央でトロンボーンを吹く男。絵から少し離れてみると、軽快に演奏するカッコいい姿が浮き上がっている。

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