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2014.03.17

ズームアップ 名画の響き合い! 1879年

Img_0001     マネの‘ラティユ親父の店’(トゥルネ美)

Img_0003     マネの‘ビアホールの給仕女’(ロンドン ナショナルギャラリー)

Img_0004     レーピンの‘あぜ道にて’(トレチャコフ美)

Img_0006     ポレーノフの‘画家レーピンの肖像’(トレチャコフ美)

芸術にはいろいろな分野があり、どれにも頭を突っ込めないのであるていど範囲を絞って楽しむことになる。現在心がむかっているのは絵画と彫刻、そしてやきものなどの工芸品。展覧会に作品がでてくるのはほかに書があるが、書道教室に通っているわけではないので目はまだ普通の反応。

多くの時間を割いて画面に描かれたものを感じとろうとしている絵画、そのなかでのめり込んでいるのは女性画と風俗画。日本の浮世絵と印象派に惹かれているのはこの二つが楽しめるから。印象派で風俗画の名手はマネ、ドガ、ロートレック、昨年まではこの3人だったが、今はもう一人いる。ブリジストン美で回顧展があったカイユボット。

4年前、三菱一号館美でお目にかかったマネ(1832~1883)の‘ラティユ親父の店’は好きな一枚。この絵には特別な思い入れがある。それはこの絵が2日前‘美の巨人たち’にとりあげられたカラヴァッジョの‘いかさま師’と人物描写、画面構成がよく似ているため。

このことは以前拙ブログ10/7/19でとりあげた。マネはカラヴァッジョの‘いかさま師’に想を得たと200%確信している。じつはマネはカラヴァッジェスキのひとりなのである!マネの絵で若い男に言い寄られている右の女性とカラヴァッジョが描いた背中をこちらにむけているいかさま師の姿をじっとながめていると、マネとカラヴァッジョがつながっていることがすぐわかる。

マネは庶民が集まるビアホールの光景も生き生きと描いている。ロンドンのナショナルギャラリーで左手にジョッキーをもち忙しそうに客の席にビールを運んでいる女の姿をみて、マネの魅力の虜になった。こういう場面は酒飲みなら誰しも体が動くのではなかろうか。女店員が体をやや傾け視線を別の席にむける仕草は飲み屋の雰囲気をあますところなく伝えている。‘ビールおかわり!’とおもわず声をかけてしまいそう。

ロシアの画家レーピン(1844~1930)とポレーノフ(1844~1927)はモネ(1840~1926)やルノワール(1841~1919)と同世代の画家、レーピンは印象派の影響を受けていて‘あぜ道 レーピン夫人と子どもたち’はモネやルノワールの描いた野原にいる母子の作品がすぐ思い起こされる。ポレーノフを体験したのはわずかしかないが、Bunkamuraでみた‘画家レーピンの肖像’が強く記憶に残っている。

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