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2014.02.02

ズームアップ 名画の響き合い! 1875年

Img_0002_2     モネの‘日傘をさす女性’(ワシントンナショナルギャラリー)

Img_2     カイユボットの‘床のかんなかけ’(パリ オルセー美)

Img_0001_2  ビーアスタットの‘コーコラン山’(ワシントン コーコランギャラリー)

Img_0003_2   ロセッティの‘プロセルピナ’(ロンドン テートブリテン)

モネ(1840~1926)が描く風景画に200%魅せられており、印象派の画家のなかでは鑑賞した作品の数が群を抜いて多い。海をモチーフにしたものや連作の‘睡蓮’とか‘ルーアン大聖堂’などには人物は登場しないが、
川沿いの風景や駅舎を描くときでも多くの作品に人物がでてくる。

日傘をさす女性をモネは3点描いている。ワシントンのナショナルギャラリーにあるのは最初に描かれたもの。3年前国立新美で開催された‘ワシントンナショナルギャラリー展’にやってきたときはその光り輝く画面を立ち尽くしてみていた。モネには好きな絵がいくつもあるが、ベスト5でもこの絵は残ってくる。手元にあるTASCEN本の表紙をこの絵が飾っている。

昨年ブリジストン美が回顧展を行ってくれたカイユボット(1848~1894)、この画家を知るきっかけとなった絵が1875年に描かれた‘床のかんなかけ’。なんでまた床を削る絵なの?と正直思ったが、絵画の鑑賞というのはこういう思いがけないモチーフのほうが強く脳裏に刻まれる。回顧展でこの画家の画業全体が明らかになったので、この絵のよさがわかってきた。やはり絵画は多くの作品をみるにかぎる。

ハドソンリヴァ―派のビーアスタット(1830~1902)はモネより10歳年上のアメリカ人画家、ちょうど1年前はじめて訪れたコーコランギャラリで息を吞むような雄大な山の絵と出会った。コールやチャーチの大自然画もこの美術館、ナショナルギャラリー、フィラデルフィア美、メトロポリタン美でみてますますハドソンりヴァ―派が好きになった。

フランスで印象派が誕生したころ、イギリスではラファエロ前派のロセッティ(1828~1882)がゾクゾクっとするるような美女をモデルにして‘プロセルピナ’を描いている。ロッセティのいうとなんといってもこれが一番、嬉しいことにまた日本にお出ましいただいたのでその美しい姿態を目に焼きつけるため森アーツセンターに足を運ぶことにしている。

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コメント

同じ1875年でも、フランス、アメリカ、イギリスで非常に違う傾向の美術作品が生まれていたのは、とても面白いことですね。

モネの作品は、そよ風と穏やかな光が、カイユボットの作品は、それ以前の常識では絵にならないような労働の一コマが忘れがたい印象を残しますね。

ビ―アスタットの風景はいつ見ても、宗教画のように思えます。壮大な自然の中に神への信仰心を表している心象風景ではないでしょうか。

先週、ラファエル前派展を見てきましたがロセッティの『プロセルピナ』、ミレイの『オフィ―リア』などの有名作品以外にも数々のいい作品が集まっています!

投稿: ケンスケ | 2014.02.03 21:06

to ケンスケさん
名の知れた画家の作品のなかでお気に入りのもの
が時代的にどう並び称されたのかをみてみると
おもしろいのではないか、そういうことを1年位
前から考えていました。

My図録の整理がほぼおわりましたので、こちらに
集中し絵画の潮流を多層的にみてみようと思います。
1875年はこういう絵が世の中に登場していたの
ですね。ロセッティの傑作とモネの愛妻を描いた絵
がコラボ、そしてアメリカでは雄大な山の絵。

ラファエロ前派展、期待値以上の作品がでています
か!楽しみですね。

投稿: いづつや | 2014.02.03 22:58

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