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2014.02.06

Eテレ‘100分de名著’ 世阿弥の‘風姿花伝’!

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Eテレに‘100分de名著’というよくできた番組があり、関心のある本がとりあげられるときは楽しくみている。今年のスタートは世阿弥(1364~1443)が書き残した芸術論‘風姿花伝’、期待通りとてもおもしろかった。

指南役を務める先生は明治大学教授の土屋恵一郎さん、20歳から能にのめりこんでおり能の評論家でもある。話が上手いのでこれまで上梓された本のひとつでも読んでみようかという気になる。例えば、‘出世術は世阿弥に学べ’、‘世阿弥の言葉’。

能の舞台を生で見たことがないのに、‘風姿花伝’は読んでいる。岩波文庫のワイド版が出版されたのが1991年だから、今から20年くらい前のこと。以来この本は近くに置いている本の一つになった。マーキングしてある言葉をいくつかあげてみると、

‘初心忘るべからず’
‘秘すれば花なり’
‘幽玄’
‘序破急’
‘男時(おどき)、女時(めどき)’

‘初心忘るべからず’には思い出がある。会社で‘顧客満足度’の研修セミナーがあたっとき一本のビデオテープをみせられた。講師はホテルオークラの人、この方の話は今でもよく覚えている。こんな内容だった。

ホテル業に限らず、サービス業の仕事というのは毎日同じことの繰り返しなんですね。ホテルで働く人は男性でも女性でもいつも笑顔を絶やさず、お客様を心からお迎えし気持ちよくホテルのなかですごしていただく。そのために言葉使い行動に注意し、お客様に不愉快な思いをさせない。

社員のなかにはこれが励行できる人間もいるが、まだ期待値に達しない人間もいる。ではどんな人がよくないか、若手かベテランか。われわれは若手のミスよりベテランのミスを重要視している。若手は経験が足りないのだからある程度のミスは仕方がない。こうしたうっかりミスは何年も同じ仕事をしている人間でもみられる。これはよくない。

仕事に慣れひととおりできるようになるとどうしても余裕ができ緊張感が緩んでくる、だから、ベテランの人にはいつも‘仕事をはじめたとき、初舞台に立ったときのあの気持ちを忘れないように’と言っている。‘初心忘るべからず!’です。

若いころ山崎正和さんの本をよく読んだ。座右の書は‘室町記’(1976年 朝日選書)、この本のお陰で知識の森のなかに、現在の日本文化の原形をつくった室町文化の太い幹をのばすことができた。山崎さんの文章は惚れ惚れするほどキレがいい。ほとほと感心する。

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