待望のソチ五輪開幕!
待望の冬季オリンピックがはじまった。今回はロシアの黒海に面する保養地ソチ、ここでオリンピックが開かれると決まったときこの街はまったく知らなかったが、今は地図のうえではイメージできるようになった。
五輪の開会式と閉会式で繰り広げられるエンターテイメントショーは4年に一度の大がかりかつ高い芸術性に満ちた特別仕立てだから、つぎつぎでてくるパフォーマンスを夢中になってみてしまう。午後8時14分にはじまった開会式に出演した俳優やバレリーナやオペラ歌手たちはロシアを代表するとともに世界的に名の知れた人たちであることは、オリンピック賛歌をソプラノ歌手では今トップといわれているあのマリア・グレギーナが歌ったことからも容易にわかる。
西洋美術が好きな人なら4回はこのショーに好感を覚えたはず。最初にアルファベットでロシア史に欠かせないできごとや人物を想起させていたとき、カンディンスキー、マレーヴィチ、シャガールがでてきたし、帝政ロシアのあとの社会の変化を描写する切り口としてにロシア・アヴァンギャルドを登場させていた。
こういうショーにもってこいの音楽がロシアにはいっぱいある、耳に馴染んだ名曲がいくつも流れてきた。ボロディンの‘ダッタン人の踊り’、チャイコフスキーの‘白鳥の湖’、‘くるみ割り人形’、ハチャトゥリアンの‘剣の舞’、そしてストラビンスキーの‘火の鳥’。
最後の盛り上がりはどんな仕掛けがあるのかと固唾をのんでみる聖火の点火。スタジアムの外にある火の鳥の形をした聖火台、そこにむかって聖火は一気にかけ上がっていく。この定番のセレモニーにうってつけの火の鳥、天国のストラビンスキーも満面に笑みを浮かべてみているにちがいない。
さあ、明日から日本選手を熱く応援しよう。ガンバレ、日本!
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