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2014.02.09

期待通りに楽しめた‘クリーブランド美展’!

Img_3     雪村の‘龍虎図屏風’(室町時代・16世紀)

Img_0003_4     ‘福富草紙絵巻’(室町時代・15世紀)

Img_0002_4     渡辺崋山の‘大空武左衛門’(江戸時代 1827年)

Img_0004_4     深江蘆舟の‘蔦の細道図屏風’(江戸時代・18世紀)

現在、東博で行われている‘クリーブランド美展’(1/15~2/23)を楽しんだ。クリーブランド美が所蔵する絵画コレクションみるのは2度目、8年くらい前には西洋絵画が公開された。今回は京博であった雪舟展(2002年)や曽我蕭白展(2005年)に出品されたものやこの美術館自慢のお宝である雪村の絵など40点あまりが里帰りした。これには中国絵画と西洋絵画7点のオマケがついている。その作品が上々なので美術館に対するク好感度はさらに上がるい。

最もみたかったのは雪村(生没年不詳)の‘龍虎図屏風’、絵の存在を知ってから十数年が経つが漸くみることができた。お目にかかれる可能性は少ないとみていたから、よくぞお帰りいただいたという感じ。根津美蔵の龍虎図よりこちらのほうに惹かれる。

左に描かれた虎は背中から尾っぽのラインはもうまるで猫、まん丸の顔は愛嬌がありゆるキャラとしてすぐにでもイベントに出演できる。後ろから風にビュービュー吹かれているが、じっと前方の龍をみている。この龍は光が当たってうろこが白く輝く胴体や手足の爪は生き生きしているのに、顔はなんともくたびれた爺さん顔。このアンバランスがおもしろい。

風俗絵巻にいいのがあった。室町時代に制作された‘福富草紙絵巻’。話の内容は一度京都・春浦院所蔵のものをみているから、頭のなかに入っている。思わず笑ってしまうのが中将邸で男が脱糞してさんざんに打たれる場面、‘なんて汚い奴だ!’‘勘弁してくださいよ、あっしは中将殿を楽しませた秀武ちゃんにいい音のする放屁の出し方をしっかり教えてもらったのでご披露しようと思って来たんですよ、ところがどうも腹の調子が悪くなってきましてねえー’。悪ふざけがすぎる長者の秀武にこの男の妻が噛みついたのも無理はないが、亭主をけしかけ自分たちも一儲けしようとするこの強欲な女にいいことがあるはずがない。

今回の収穫は渡辺崋山(1793~1841)の描いた2mをこえる力士の絵、浮世絵では相撲取りの絵がよくみるが、浮世絵以外でしかも等身大で描かれた人物画はお目にかかったことがない。唖然としてみていた。これは一生忘れない絵になりそう。

もう一点、深江蘆舟(1699~1757)の‘蔦の細道図屏風’の前にも長くいた。東博にもこのモチーフで描いたものがあるが、二つを比べると右に川が流れるこの絵の構成に魅力を感じる。修行僧を見送る男の立っている位置や岩に挟まれた道の曲がり具合、そして水流の柔らかな曲線、この空間構成がじつにいい。

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コメント

こんばんは。
そうそう、二メートルを超える相撲取りの絵ありましたねえ。
実在したというのだから驚きですね!
今回は人間国宝展も観ましたが、図録はクリーブランド美術館展だけにしました。家が図録で埋まりそうです。

投稿: oki | 2014.02.10 22:27

to okiさん
大きな力士の絵にびっくりしました。浮世絵で
なくても力士の絵はあったのですね。今回でて
いた作品は多くはないですが、いい作品が揃って
ますから満足感があります。やはり展覧会は量
より質ですね。

投稿: いづつや | 2014.02.11 10:28

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