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2014.01.26

藤田嗣治とアンリ・ルソーのコラボレーション!

Img     藤田嗣治の‘2人の少女と人形’(1918年)

Img_0002     藤田嗣治の‘2人の子どもと鳥かご’(1918年 松岡美)

Img_0004    ルソーの‘詩人に霊感を与えるミューズ’(1909年 バーゼル美)

先日あった日曜美術館に現在秋田県立美で開かれている‘レオナール・フジタとパリ 1913~1931’(12/7~2/2)がとりあげられた。昨年9月BS朝日で放送された藤田嗣治物語をとても興味深くみたので(拙ブログ13/9/29)、日曜美術館でも大壁画‘秋田の行事’の制作にスポットをあてるのかなと予想していた。

その予想は当たっていたが、これだけなら情報の増分にならないのだが、1点ハッとさせられる絵があった。それは藤田嗣治(1886~1968)がパリに渡り売れっ子画家になる前に描いた‘2人の少女と人形’、これははじめてみる絵で手元の画集にも載っていない。

よく似た絵を藤田はもう1点描いている。東京の松岡美が所蔵している‘2人の子どもと鳥かご’、こちらのほうは今は足が遠ざかっているが、この美術館によく通っていたころお目にかかった。この絵は普通に鑑賞したのに、秋田県美の展覧会にでている絵にハッとしたのはこの絵に影響を与えたのがアンリ・ルソー(1844~1910)だったという話がでてきたから。

藤田はピカソのアトリエでルソーの‘詩人に霊感を与えるミューズ’をみて大きな刺激を受けたという。このルソーの絵は画集でもよくみており、最初に描かれプーシキン美が所蔵しているものを昨年横浜美で嬉しいことにみることができた。

正面向きに大きく描かれたミューズと詩人のアポリネール、これをじっとみて藤田の描いた‘2人の少女と人形’に目を移すと‘確かに2人の女の子の描き方はルソーの画風を彷彿とさせるな’と素直に思う。藤田がルソーを吸収していたとは!これまでまったく気づかなかった。この話は藤田が西洋絵画を古典でも新しい絵画でも貪欲に研究していたことのあらわれであり、藤田の吸収能力の高さを如実に示している。

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