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2014.01.10

北斎・広重の定番風景画!

Img 葛飾北斎の‘富嶽三十六景 凱風快晴’(1831年 ベルリンアジア美)

Img_0001     葛飾北斎の‘紫陽花に燕’(1830~37年 ベルリンアジア美)

Img_0002     歌川広重の‘阿波鳴門之風景’(1857年 和泉市久保惣記念美)

Img_0003     小林清親の‘日本橋夜’(1881年 江戸東博)

江戸東博で開かれている‘大浮世絵展’に作品を貸し出してくれた海外の美術館は大英博、ベルリン国立アジア美、ホノルル美、そしてシカゴ美。いずれも質のいい浮世絵を所蔵していることで名が知られている美術館。

こうした美術館にあるコレクションはよく浮世絵の本に載っており、摺りの状態のよさからいうと現在世界にある浮世絵のなかでは最上位に位置づけられるもの。だから、浮世絵を腹の底から楽しもうと思ったら今回のような特別な展覧会に足を運ぶにかぎる。

葛飾北斎(1760~1849)の風景画と花鳥画でベルリンアジア美のものは7点。そのうち‘富嶽三十六景’の ‘凱風快晴’など3点と‘紫陽花に燕’が1/2~2/2に展示され、‘山下白雨’、‘常州牛堀’そして‘百合’の3点が後半の2/4~3/2にでてくる。

9年前東博で大規模な北斎展が行われたとき、‘富嶽三十六景’にメトロポリタン美から16点が里帰りし、浮世絵ファンの目をおおいに楽しませてくれたが、今回その役回りがベルリンアジア美。摺りのいい富士を心ゆくまで眺めていた。そして、北斎展に出品された‘紫陽花に燕’をまたみれたのも幸運だった。後半に展示される‘山下白雨’と‘百合’と会うのが今から楽しみ。

歌川広重(1797~1858)の風景画も北斎同様、お馴染みの傑作がずらずらっと並んでいる。これぞ日本橋の‘東海道五拾三次之内 日本橋 朝之景’、‘庄野白雨’、‘名所江戸百景 大はしあたけの夕立’、、、
三枚続きのワイドスクリーンに描かれた‘阿波鳴門之風景’はお気に入りの一枚。いくつもできた渦潮をじっとみていると目がまわってくる。中央斜めに岩の段差ができ水が下に流れ落ちるさまがじつにリアル、見ごたえ十分の鳴門の渦潮を息を吞んでみていた。

明治時代以降に活躍した浮世絵師で興味があるのは小林清親と若くして亡くなった井上安治の二人だけ。だから最後のコーナーはあまり時間はかからない。でも、小林清親(1847~1915)の‘日本橋夜’、猫の絵、そしてユーモラスなポンチ絵はしっかり楽しんだ。

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コメント

もうご存知かもしれませんが、オランダのライデン国立民族学博物館で、北斎が西洋画の技法で描いた作品が発見されましたね。

北斎の画技の幅広さに改めて、驚きました。

www3.nhk.or.jp/news/html/20161022/k10010739631000.html

投稿: ケンスケ | 2016.10.22 18:13

失礼しました。

下記のURLです。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161022/k10010739631000.html

投稿: ケンスケ | 2016.10.22 18:19

to ケンスケさん
北斎の絵画技法にたいする関心は本当に貪欲
ですね。絵を描くことが心底好きだったので
しょうね。長生きをしたかったのはよくわかり
ます。

投稿: いづつや | 2016.10.23 01:39

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