ベレゾフスキーのラフマニノフ・ピアノ協奏曲第2番!
今週の日曜日久しぶりにN響の演奏会を聴いた。お目当てはボリス・ベレゾフスキー(45歳)が弾くラフマニノフのピアノ協奏曲第2番、期待通りの素晴らしい演奏で名曲の力を今しみじみ味わっている。
ベレゾフスキーのピアノを聴くのは確か今回が2度目。ここ10年以前ほどクラシック音楽を楽しんでないが、Eテレのクラシック番組とBSプレミアムシアターはさらさらとはチェックしており、好きな曲が演奏されるときとか注目の指揮者や演奏家が出演するときはみることにしている。
例えば、2日前亡くなったアバドとか現在のベルリンフィルの常任指揮者ラトル、そしてピアニストのポリー二やバレンボエム、キーシンが登場するような場合なら心はハイテンション。今回のベレゾフスキーもTVガイドで出演を知ったときから楽しみにしていた。
6、7年前だったかはじめてベレゾフスキーの演奏を聴いたとき、いっぺんにファンになった。その背の高さ、顔をみて瞬時に頭をよぎったのがロックギタリストの大御所、エリック・クラプトン。なにか雰囲気が似ている。テクニックがスゴイのは折り紙つきだが、もうひとつ魅せられるのがピアノを弾く姿、背筋がぴっとのび、指は力強くリズムよく動く。こういう姿勢のいいピアニストはいそうでいない。
これまでラフマニノフの2番は数限りなく聴いてきた。ピアノ協奏曲のなかではこれを最も愛している。チャイコフスキーのあのポピュラーなピアノ協奏曲1番にも感動するが、何度も何度も聴きたいと思うのはラフマニノフの2番のほう。その哀愁漂うスケールの大きな曲想は悲しく切ない愛の物語をテーマにした映画にはもってこいの音楽。ベレゾフスキーの演奏を聴いてまた惚れ直した。
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