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2014.01.16

板谷波山物語 映画‘HAZAN’(2004年)!

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Img_0002_5     ‘葆光彩磁草花文花瓶’(1917年)

Img_0003_5     轆轤師 現田市松

2004年に陶芸家、板谷波山(1872~1963)の生涯をテーマにした映画‘HAZAN’が製作された。企画の経緯は知らないが、おそらく没後40年ということでつくられたのだと思う。この映画を劇場では見なかったのだが、同時に作られたDVDの情報を出光美あたり?で知り、5000円をだして購入した。

一度みて以来かなりの間隔があいたが、出光美で開催中の回顧展へ出かけたので、久しぶりに再生してみた。芸術家の映画を過去に数作TVや劇場でみたことがある。かなり古いがカークダグラスが演じたゴッホ、モデイリアーニ、レンブラント、そしてわざわざ映画館へ足を運んで鑑賞したフェルメール(2004年)とカラヴァッジョ(2010年)、いずれも好きな画家だから映画のハイライトとなったシーンは目に強く焼きついている。

‘HAZAN’も感激する映画、板谷波山(榎木孝明)の芸術家魂というものがかくも激しくそして美しいものかと感じ入り、貧しさに耐え夫を支える妻まる(南果歩)の気丈夫なふるまいに胸を打たれる。芸術家の人生は平坦ではない。その作品が世に認められるまでは苦労の連続、波山はアールヌーヴォーの新鮮なデザインに刺激をうけ、釉薬の研究を重ねついに葆光彩磁を生み出す。‘草花文花瓶’を畳におきじっとみつめる波山の姿が印象的。

波山は成形は腕のいい轆轤師にまかせていた。最初は有田出身の深海三次郎が轆轤をひき、そのあと小松出身の現田市松が50年以上にわたってパートナーをつとめた。次々と生み出された波山の傑作は見事な形をつくりだす市松の高い職人技と波山の芸術性豊かな色彩とデザインの合作。この創作過程は浮世絵における絵師、彫師、摺師のコラボと似ている。

映画は最後に田端の波山の家に一人の実業家が訪ねてきて、‘一生のおつきあいをさせていただきたい。展覧会にでた作品を千円で買い取らせて下さい’と懇願する。それをそばで聞きうれし涙を流すまる、このシーンが忘れられない。

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