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2013.12.31

ルノワールの絵をみるという幸せ!

Img_0003‘舟遊びの昼食’(1880~81年 ワシントン フィリップスコレクション)

Img_0002  ‘鳥と少女’(1882年 ウィリアムズタウン クラークコレクション)

Img_0004     ‘ブージヴァルのダンス’(1883年 ボストン美)

今年はアメリカの美術館巡りをし国内の三菱一号館美と八王子にある東京富士美ですばらしい印象派の展覧会を体験したので、印象派の作品を数多くみることができた。だから、美術鑑賞のときに用意する感動袋は一年を通して膨らみっぱなし。

その感動袋をとりわけ大きくしたのがルノワール、体験した作品の数はアメリカで17点、三菱一号館美であった‘クラークコレクション展’22点、‘プーシキン美展’(横浜美)1点、‘光の賛歌 印象派展’(東京富士美展)2点、合計すると42点にもなった。回顧展を1回みたようなもの。

ルノワールが好きなのは絵をみてなにか幸せな気分になれるから。いつも幸せ気分に満たされてないと生きていけないということはないが、ときどき‘今幸せじゃない’と素直に思えることがあると楽しい。それが美味しいものを食べたときだったりすることもあれば、モーツァルトの音楽を聴いているときだったりもする。団子も花も小さな幸せをもたらしてくれる。

絵画の場合、大好きなカラヴァッジョの絵をみているとき幸福感は生まれてこないし、モネの‘睡蓮’やクリムトの‘接吻’でもそういう感情にはならない。西洋絵画でそれほど大げさでもない幸せ感を感じるのはラファエロの聖母子像とルノワールの描く女性の絵。

今年数多くみたルノワールのなかで幸せモード全開にさせてくれたのはフィリップスコレクションで再会した‘舟遊びの昼食’、クラークコレクションの‘鳥と少女’、そして東京富士美で3年ぶりに出会った‘ブージヴァルのダンス’。

‘舟遊びの昼食’は大作で色彩がとても明るく賑やかな絵だから、じっとみていると自分たちも隣で一緒に食事をしているような気分になる。やはりこの絵とオルセーにある‘ムーラン・ド・ラ・ギャレット’に最も魅せられる。この2点がルノワールの最高傑作。

前景の左で子犬と遊んでいるのは後にルノワールと結婚するアリーヌ・シャリゴ、そしてアリーヌの向かい側に座っているのは今年ブリジストン美で回顧展が開かれたカイユボット、また、右奥で山高帽をかぶった男性と話している女性は横浜美の‘プーシキン美展’に肖像画が展示された女優のジャンヌ・サマリー。

今年も拙ブログにおつきあいいただきありがとうございました。
皆様よいお年をお迎えください。

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コメント

いづつや様
こんばんは。今年も残りわずか。記事の更新を楽しみにさせていただいており、御礼申し上げます。
ルノワール、ですね。直感的に「暖」「喜び」という印象があります。あとなぜか「おしゃま」という印象も。
大晦日を飾るにふさわしい画家ですね。
今年はなかなか展覧会にいけなかったのですが、貴ブログにより慌てて「上海博物館 中国絵画の至宝」を見に行けたのが収穫でした。あやうく見逃すところでした。
どうぞよいお年をお迎えください。

投稿: 青江 | 2013.12.31 22:48

to 青江さん
新年おめでとうございます。今年もよろしく
お願いします。

ルノワールの作品に全部参っているわけではあり
ませんが、‘舟遊びの昼食’のような名画に出会
うとルノワールという画家の偉大さをしみじみ
感じます。幸せになれる絵を3点もみれたのです
から2013年は特別な年になりました。

今年は日本美術にいい展覧会が多く、そして故宮
の至宝もみれますから、西洋美術ともども忙しく
なりそうです。

投稿: いづつや | 2014.01.01 01:02

『少女と鳥』は、昨年のクラーク・コレクションで私が最も惹かれたルノワール作品でした。

まさに真珠のような色が原色と溶け合って、輝くばかりですね。

『船遊びの昼食』は、非常にしばしばインターネットや美術の本で出会うのですが実見したことがないので、本物の色はいかばかりかと想像します。画像や写真は、それぞれ色合いがだいぶ違うのですが、やはり本物はかなり明るい色なのでしょうね。

去年、ブリヂストン美術館で回顧展があったカイユボットをあらためて画面で見ると絵に親しみが増すような気がします。

絵は、本当に知識があればあるほど楽しくなってきます。

投稿: ケンスケ | 2014.01.02 08:11

to ケンスケさん
クラークコレクションは一度みたことのあるもの
が4点あったのですが、これらよりも初見の‘鳥と
少女’が心をとらえて離しませんでした。

‘舟遊びの昼食’をダンカン・フィリップスが手に
入れたとき、‘この絵の名声は途方もなく高まり、
人々はこれをみるために何千マイルも旅してわが
家にやってくるだろう’と語ったそうですが、
その気持ちがよくわかります。大きくて明るい
色彩、描かれているのが楽しさに満ちあふれた
レストランの光景、もう大傑作です。

カイユボットがここに描かれているのもいい感じ
です。

投稿: いづつや | 2014.01.02 17:47

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