ビッグニュース! 来年秋 国立新美で‘チューリヒ美展’
近くの本屋で来年の展覧会をまとめた雑誌が目に入ったのでぱらぱらみていたら、とても嬉しい展覧会が載っていた。
国立新美で10/1~12/22に‘チューリヒ美展’がおこなわれるとのこと。作品の情報は1点のみだが、これが嬉しいアンリ・ルソー(1844~1910)の‘ピエール・ロティの肖像’。4日前今年感動した作品でルソーをアップしたばかりだから、この情報に敏感すぎるほど反応する。
何年か先スイスで美術館巡りをしようと思っているが、そのなかにこのチューリヒ美も含まれている。どんな作品をこの美術館がもっているかについては断片的な情報だけでコレクション全体はみえてない。噂では印象派やスイス出身のホドラー、ジャコメッティのいいコレクションで有名だが、わかっている作品は片手ほど。
そのひとつがルソーの肖像画。これは画集に載っているので以前から馴染みの絵、でもチューリヒ美は遠い美術館のため本物との出会いに現実味がなく‘夢の絵画’のラベルがついたまま。だから、これが日本でお目にかかれるとなると俄然元気がでる。
ルソーとの縁がだんだんよくなっている。年が明けて15日から東博ではじまる‘クリーブランド美展’はメインディッシュの日本画にビッグな西洋絵画がオマケでついている。期待で胸が高まるのがルソーの‘虎と水牛の戦い’、年初にこれを楽しみ、そして秋にはチューリヒ美のルソー、とてもいい流れ。
チューリヒ美展のラインナップはおいおい判明するだろうが、このなかに入れて欲しいのがモネの‘陽のあたる積みわら’、3年前パリのグランパレであったモネの大回顧展で遭遇したこの絵はカンディンスキーが衝撃を受けた作品。はたしてやって来るだろうか?
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コメント
おお、その雑誌は、日経おとなのoff,と思われますが気付きませんでした。
さすが国立新、春は地味な展覧会やるな、と思っていたら、夏はオルセー、秋はチューリッヒ、大規模な展覧会やりますね。
いづつやさん、は新年はどちらから?
僕は江戸博からスタート予定。
投稿: oki | 2013.12.28 23:23
to okiさん
ルソーにかなりのめりこんでますから、チューリヒ
美展はありがたいです。国立新美は本当に期待に
応えてくれますね。
新年最初の展覧会は江戸博の浮世絵展とシャヴァ
ンヌ展になりそうです。浮世絵展に出品される国宝
‘彦根屏風’は1/2~14までしか展示されま
せんので、この間にでかけます。
クリーブランド美展と人間国宝展もふくめてまわ
りたかったのですが、2展は1/15からですから、
効率が悪いですが仕方ありません。
投稿: いづつや | 2013.12.29 00:17
チューリヒ美術館は、27以上前に一度訪れたことがありますが観賞時間が短かったこともあり、個々の作品については残念ながら、はっきりとした記憶がありません。
よく覚えているのは、特に派手な大作がない代わりに西洋美術史をかなり網羅した内容だということだけです。
クリーブランド美術館展は、日本の絵画だけだと思っていました! 西洋絵画も含まれるのですね。
クリーブランド美術館も23年ほど前に行きましたが、当時どうしても見たかったスルバランンの『ナザレトの家のキリストとマリア』以外、あまり時間をかけませんでした。
ということで、ルソーの『虎と水牛の戦い』も記憶になく、今考えると勿体ない!です。
投稿: ケンスケ | 2013.12.29 07:57
to ケンスケさん
チューリヒ美はすでに訪問されてましたか!
若い頃ジュネーブに住んでいた頃は美術鑑賞は
普通の人と同じ感覚でしたから、チューリヒ美
へ行こうなんてことは考えたこともありません
でした。
ですが、今はこの美術館はスイスでは関心の的に
なっています。展覧会に出品される作品の情報は
ルソーだけですが、いい絵がどっとやって来る
予感がします。楽しみですね。
クリーブランド美展では西洋絵画が5点くらい
でるという情報があります。ルソーは嬉しい
オマケです。15日の開幕が待ち遠しいです。
投稿: いづつや | 2013.12.29 14:48
ルソーというと、来年の、こども展でも、人形をだくこども、なる作品が出品されるとか、ご覧になられたことは?
あと、来年秋に読売主催で、トーハクで、国宝展が開かれるとか。
楽しみですね、来年も!
投稿: oki | 2013.12.29 23:05
to okiさん
子ども展にオランジュリー美にあるルソーの絵
が出品されるようですね。これはみていますので
展覧会はパスです。
読売主催の国宝展ですか!それはビッグニューズ
ですね。そうすると来年は日本美術が相当巻き返
す感じですね。
7年後の東京オリンピックにむけて外国人観光客
を増やしたり、日本にいる海外の人たちにも美術館
に足を運んでもらうためにこういう日本美術のすば
らしさをアピールする展覧会をどんどん開催してい
こうという考えなんでしょうね。200%賛同し
ます。
投稿: いづつや | 2013.12.30 00:00