麗しの女性画 エル・グレコ ゴヤ フラゴナール!
エル・グレコの‘白貂の毛皮をまとう貴婦人’(1577~90年 グラスゴー美)
ゴヤの‘サバーサ・ガルシア’(1806~11年 ワシントンナショナルギャラリー)
フラゴナールの‘読書する少女’(1776年 ワシントンナショナルギャラリー)
わが家では年末必ず行っているルーチン作業がある。年初に更新した追っかけ美術品のリストをながめこの一年で鑑賞した作品に済みマークをつけていく。これがじつに楽しい。女性画部門は運よく18点に済みマークがついた。
★エルグレコの‘白貂の毛皮をまとう貴婦人’(グラスゴー美)
★ゴヤの‘サバーサ・ガルシア’(ワシントンナショナルギャラリー)
★ゴヤの‘バスキーニャをまとった少女’(ワシントンナショナルギャラリー)
★フラゴナールの‘読書する少女’(ワシントンナショナルギャラリー)
★フラゴナールの‘恋文’(メトロポリタン美)
★ルノワールの‘ティラ・デュリューの肖像’(メトロポリタン美)
★ルノワールの‘海辺にて’(メトロポリタン美)
★ルノワールの‘女性大水浴図’(フィラデルフィア美)
★ドガの‘バレエのレッスン’(フィラデルフィア美)
★マネの‘ベルヴューのマネ夫人’(メトロポリタン美)
★ゴッホの‘麦藁帽子を被った若い農婦’(ワシントンナショナルギャラリー)
★ゴッホの‘カミーユ・ルーラン’(フィラデルフィア美)
★サージェントの‘バラを持つ婦人’(メトロポリタン美)
★ホーマーの‘秋’(ワシントンナショナルギャラリー)
★クリムトの‘踊り子’(ノイエギャラリー)
★クリムトの‘黒い羽根帽子’(ノイエギャラリー)
★クリムトの‘メーダ・プリマヴェージの肖像’(メトロポリタン美)
★クリムトの‘純白の婦人の肖像’(メトロポリタン美)
そのなかで思い入れの強いのがここにあげた3点。ゴヤとフラゴナールは08年ワシントンナショナルギャラリーを訪問したときは改築工事のためみれなかった作品。5年経ってようやく対面できたので感激もひとしお。‘サバーサ・ガルシア’は誰かに似てない?そう今年大ヒットした連続ドラマ‘あまちゃん’に出演した薬師丸ひろ子。そのためこのスペイン女性には親しみを覚える。
エル・グレコの‘白貂の毛皮をまとう貴婦人’は‘夢の絵画’のラベルがずっととれないと思っていたら、なんとグラスゴーからやって来てくれた!ミューズに感謝。グレコがこんな麗しの女性の肖像を描いていたことが今だに信じられないのだが、その絵を前にして天にも昇るような気持ちだった。
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コメント
ワシントンのナショナル・ギャラリーは、16年以上前に一度訪れたことがあります。
スペイン以外では、もっとも多くのゴヤを所蔵しているとかで、有名な『サバ―サ・ガルシアの肖像』の前でしばし立ち止ったことを昨日のことのように覚えています。ゴヤはモデルの内面を描く画家ですが、彼女の目は何か鬱屈したものを感じさせます。確か女優だったように思いますが。
有名なフラゴナールの作品も、実見した時、おおっと感動しました。フラゴナールの大まかな筆致は、印象派を先駆していますね。
グレコの婦人像はグラスゴーにあるということで、私も実見することは諦めていました。それが今年日本に来たので、もう時間をかけて真ん前でじっくり見てしまいました。(笑)
本年度は、いろいろ作品のご紹介ありがとうございました。来年も楽しみにして、コメントさせていただきますね。
投稿: ケンスケ | 2013.12.31 08:12
to ケンスケさん
ワシントンナショナルギャラリーでは5年前の
忘れ物をようやくリカバリーしました。ゴヤと
フラゴナールの絵をみれたのはこの上ない喜び
です。ゴヤの肖像画はおっしゃるように内面が
よくでており、とても魅せられます。
フラゴナールの‘読書する少女’はロココの香り
が消えまさに近代絵画そのものですね。この明る
い黄色の衣服が目にしみます。グレコの‘白貂’、
こういう夢の絵画が目の前に現れてくれると本当
に幸せな気分になりますね。
いい展覧会にともに足を運び、名作の魅力を語ら
うのはじつに楽しいですね。来年はどんな名品に
遭遇するでしょうか。良いお年をおむかえください。
投稿: いづつや | 2013.12.31 10:56