マネの傑作を2点も所蔵するトゥルネー美術館!
先週八王子でみた‘光の賛歌 印象派展’(10/22~1/5 東京富士美)、今出かけてよかったなとつくづく思っている。出品作はルノワールの‘ブージヴァルのダンス’をはじめとして予想以上にいい作品が海外の美術館から集められており、印象派絵画の魅力をあらためて感じることができた。
絵画の好みは人夫々だが、印象派やポスト印象派が好きな人にとって日本の展覧会シーンは最高に思えるかもしれない。お楽しみ満載の展覧会が頻繁に開かれる。ここ数年でみても、2010年に‘オルセー美展 ポスト印象派’(国立新美)があり、2011年は‘ワシントンナショナルギャラリー展’(国立新美)、そして今年は三菱一号館美で‘奇跡のクラークコレクション展’と東京富士美の‘印象派展’、さらに国立新でも現在‘印象派を超えて 点描の画家たち’(10/4~12/23)が開催されている。
‘光の賛歌 印象派展’は図録を買うまでほかの美術館に巡回することを知らなかった。再掲すると
・福岡市博 2014/1/15~3/2
・京都文化博 3/11~5/11
展示される作品は少しづつ違うが3館のうち最も豪華なラインナップなのが京都文化博、というのもここではルノワールの‘ブージヴァルのダンス’だけでなくマネの傑作‘アルジャントゥイユ’もみれるから。富士美と福岡市博では‘アルジャントゥイユ’は残念ながら展示されない。
この絵を所蔵しているトゥルネー美はベルギーにある美術館。以前からここにマネ(1823~1883)の気を惹く絵が2点もあることは知っていたが、なにしろフランスの国境近くにあるトゥルネー(人口6.8万人)は個人旅行でしか行けないようなところなので、作品とは一生縁がないと思っていた。
ところが、‘ラテュイユ親父の店’がなんと三菱一号館美の開館記念展‘マネとモダン・パリ’(2010年)にやって来た!流石高橋館長、皆の期待値を200%上回るものを海外の美術館からもってきてくれるのだから嬉しくなる。そして、今度は‘アルジャントゥイユ’が出品されることになった。
図録を読むとこの作品は今年大修復が行われ、展覧会に登場するのは30年ぶりとのこと。ベルギーでこの絵を鑑賞するのに要する時間と費用に比べたら京都まで足をのばすのは楽なこと、来年も京都旅行がありそう。
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