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2013.11.09

‘光悦展’の圧巻は20点の光悦茶碗!

Img     ‘黒楽茶碗 銘雨雲’(重文 江戸時代・17世紀初期 三井記念美)

Img_0001     ‘赤楽茶碗 銘乙御前(おとごぜ)’(重文 江戸時代・17世紀初期)

Img_0002   ‘赤楽茶碗 銘雪峯(せっぽう)’(重文 江戸時代・17世紀初期 畠山記念館)

Img_0003     ‘白楽茶碗 銘冠雪’(江戸時代・17世紀初期 楽美術館)

館内を新装した五島美が本阿弥光悦(1558~1637)の回顧展をするという情報を得たときは腹の底から嬉しかった。桃山から江戸初期にかけて活躍した大芸術家、光悦が生み出した作品のなかでとくに惹かれているのが俵屋宗達と華麗なコラボを展開した書と陶芸。この二つが今回の‘光悦展’(10/26~12/1)に期待した通りどどっと現れてくれた。まずは光悦茶碗から。

京都の北郊、鷹峯で光悦が作陶した黒楽茶碗、赤楽茶碗などが全部で20点でている。これは圧巻!もう天にも昇るような気分。過去、光悦茶碗をまとまったかたちでみたのは2回ある。最初が6点出品された‘茶の湯 名椀展’(2005年 五島美)、もう一回は2008年東博で開催された‘対決 巨匠たちの日本美術’、このときは5点展示された。

このほか他のやきものに交じって1点の茶碗と遭遇するたびに心をときめかせる体験を数度重ねた。それらは国宝の‘白楽茶碗 銘不二山’(サンリツ服部美)やサントリー美の‘赤楽茶碗 銘熟柿’など6点。今回通期で展示されている20点のなかで初見のものは11点。これで目のなかにいれた光悦茶碗の総数は29点になった。おそらくコンプリートにかぎりなく近づいているのではないかと思う。長年の夢が叶ったので今はかなり興奮している。

黒楽茶碗は腰が丸くなった半筒形の‘雨雲’にとくに魅せられている。光沢のある漆黒の釉薬が鋭い太い線になって斜めに流れる景色が激しい雨をもたらす雨雲を連想させる。横にはほぼ同じ形をした‘時雨’(重文、名古屋市博)と‘村雲’(楽美)が並んでいるので、見比べてながらみた。

赤楽茶碗では2,3年前重文に指定された‘乙御前’と畠山記念館のお宝‘雪峯’の前に長くいた。このピカピカした柿のような赤で焼かれた丸い茶碗に心底魅せられている。まだ数回しかお目にかかってないが、いつも夢中になってみてしまう。

そして、大きな収穫だったのが初見の白楽茶碗の‘冠雪’。茶碗の形は国宝の‘不二山’と同じ直線的な角造り、うす緑色になっている底の部分に目が吸い寄せられた。この‘冠雪’をはじめ滅多にみれない光悦の茶碗をあらたに11点もみせてもらった。五島美に拍手々!

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コメント

まあ、光悦の ‘雨雲’が出ましたの…。
私は 山岡荘八渾身の力作‘徳川家康’を読ンで以来
光悦フアンになりましたの。
でも、
その陶芸は少し引いてましたが、
‘雨雲’登場! とあればゆかないわけにはいきません。
貴ブログ拝見して よかった。

投稿: Baroque | 2013.11.13 12:44

to Baroqueさん
光悦茶碗が一度に20点もみれるのですから、
豪華な回顧展です。三井にある‘雨雲’はいい
ですね。

ここに国宝の‘不二山’があれば最高だったの
ですが、これはサンリツ服部美からはでてきま
せんのでこのラインナップでもって瞑すべしと
いうところです。

投稿: いづつや | 2013.11.13 17:59

光悦の雨雲 は 三井 が持ってるんですね。
それなら私は何度もみてるハズ!
(私の知識は実に曖昧です。
その上 雨雲 は国宝と信じてました。)

国宝不二山が
服部美からのお出まし下さるといいですね。
もう一つ服部家が
時計などの精密機器の長野県出身であったのを初めて知りました。

投稿: Baroque | 2013.11.14 19:50

to Baroqueさん
光悦茶碗は国宝が1点‘不二山’(サンリツ服部美)、
重文は5点あります。

‘雨雲’(三井記念美)、‘時雨’(名古屋市博)
‘加賀光悦’(相国寺)、‘雪峯’(畠山記念館)
‘乙御前’(個人)。

‘不二山’は門外不出となっていますから、現地に
出向かないと見れません。一度クルマを諏訪湖まで
走らせ思いの丈をとげました。一生の思い出です。

投稿: いづつや | 2013.11.15 00:51

☆ ‘雨雲’拝観してまいりました。

 ☆ 先ほど、wikiでしらべました。
   服部時計店の初代服部金太郎は
   江戸は京橋采女町の生まれ でした。


いろいろコメントで御迷惑をおかけして申し訳ございません。

投稿: Baroque | 2013.11.18 12:01

to Baroqueさん
名品‘雨雲’をみる楽しみを共有できたのは
嬉しい限りです。

20点も出品されたのでこれで十分なのですが、
できればもう一点赤楽茶碗の‘加賀光悦’(重文)
にまたお目にかかりたかったです。

投稿: いづつや | 2013.11.19 00:05

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