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2013.10.01

日本の美 菊! 江戸絵画にみる菊図

Img_0002     円山応挙の‘花鳥図’(18世紀 大英博)

Img_0007                  伊藤若冲の‘菊花図’(18世紀)

Img_0005       酒井抱一の‘菊に小禽図’(19世紀 山種美)

Img_0004     鈴木其一の‘菊図’(左隻 19世紀 ボストン美)

小さい頃秋になると父親に連れられて恒例の菊の花の品評会に行った。このため、菊には愛着がある。特賞のリボンがつけられた菊の前ではいつも目をまるくしてみていた。現在でもこういう催しが開かれているのだろうか?

円山応挙(1733~1795)が中国の花鳥画に影響されて描いた作品は今は大英博の所蔵。10年前大阪市美で応挙の大回顧展があったときに里帰りした。二幅のすばらしい花鳥画で菊と小鳥をうっとりながめていた。応挙の描いた花鳥画のなかで孔雀は横におくとして最も魅かれているのはこの絵と三井記念美にある‘紅梅鶴図’。

インパクトのある菊の絵としてすぐ思い浮かぶのは伊藤若冲(1716~1800)の‘菊花図’。若冲の高度なテクニックである筋目描をじっくりみれるのがこの菊の花弁。墨のにじみが広がる面と面の重なりによって菊の質感が見事に表現されている。だから、菊図は若冲の展覧会では楽しみの一つ。いくつかみた菊のなかでこの筋目描が一番いい。

琳派の絵師たちも秋を代表する花として菊をよく描いた。酒井抱一(1761~1828)の‘菊に小禽図’はお気に入りの一枚、スッキリした構図のうえバランスよく配置された白、黄色、赤の菊がじつに印象深い。これは元は十二ヶ月花鳥図として描かれたもので、ほかにもファインバーグコレクションの‘柿に目白図’などがある。

鈴木其一(1796~1858)の‘菊図’は20年くらい前に開催されたボストン美日本画名品展で公開された。当時、まだ鈴木其一の作品をみる回数は少なかったのでこの菊に出会ったときはすごく感激した。いつかまた会いたい。

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コメント

私にとってもこの抱一の菊の絵は、大切な一枚です。初めて見た時、釘づけになったばかりか涙ぐんでしまいました。お書きになっているとおり、構図とバランスが絶妙ですね。珍しい角度で描かれた小鳥も可愛らしく、しなった枝との間に音楽が聞こえるようです。このシリーズの全幅を見たかったですねえ。

投稿: みけ | 2013.10.03 00:01

to みけさん
山種にある抱一の菊は絶品ですね。目を見張らせる
赤に抱一の花鳥画の美しさを200%感じます。

仰るように12枚揃うと珠玉の十二ヶ月花鳥図だっ
たでしょうね、5月にあったファインバーグコレク
ション展に出品された‘柿に目白図’にもぞっこん
参ってます。

投稿: いづつや | 2013.10.03 00:44

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