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2013.10.11

二度目の‘竹内栖鳳展’も関心の的は動物画!

Img_0001     ‘ベニスの月’(1907年 高島屋史料館)

Img_0003     ‘松魚’(1937年)

Img     ‘炎暑’(1930年 愛知県美)

Img_0004     ‘春雪’(1942年 京近美)

現在、東近美で開催中の‘竹内栖鳳展’は来週の14日で終了する。今回出ている作品は二度足を運ぶと全部みれるようになっている。後期に出動すべきタイミングは10/8~14。9日に出かけたので思いの丈が叶えられた。

竹内栖鳳(1864~1942)で最も魅せられているのは昔から動物画。風景画にはあまり心が動かない。ところが、風景画のなかで一枚見惚れてしまうものがある。それは後期のみに展示される大作‘ベニスの月’、この絵をみるのは3度目。とにかく見上げるほど大きな絵で、しかもベニスの光景が写実性豊かに描かれているので思わず立ち尽くしてしまう。月の光が墨の濃淡によって表現されており、哀愁の漂うベニスの光景を見事にとらえている。

前期はピチピチ跳ねる鯛の絵をみたが、このたびは深みのある青が目にしみる鰹。鯛と同じく海の魚の匂いがしてくる。鰹ははじめてみたので大収穫。魚がいるかと思えは陸の生き物もぞろぞろでてくる。ライオン、虎、兎、家鴨、白鷺、ヘビ、ネズミ、蜂、そして大スターの猫。‘班猫’の前では大勢の人が感心したように瑠璃色の目をじっとみつめている。

思わず足がとまったのが‘炎暑’、普通に考えるとじょうろはこんな不安定な形では描かない。これは蜂に注意をむけさせるためにわざとこの向きにしている。造形にひねりをきかせるところが栖鳳の特別の感性。誰も真似ができない。

長いこと対面を待っていたのが小舟の舳にとまる鴉を描いた‘春雪’、これは晩年の与謝蕪村の世界に通じるものがある。こういう鴉をみるとぐっとくる。いい絵をみた。

栖鳳の大回顧展に巡り合えたのは一生の思い出になる。心を打つ動物画に乾杯!

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