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2013.10.16

アートに乾杯!  鶴の美

Img_0007          辺文進の‘梅竹双鶴図’(明時代・15世紀)

Img_0001      円山応挙の‘紅梅鶴図’(1772~80年 三井記念美)

Img_0003     川合玉堂の‘松上双鶴’(1942年 山種美)

Img_0002     加山又造の‘円舞’(1982年 川村記念美)

10/13放送のNHK‘ダーウィンが来た!’はタンチョウの話だったのでいつもより楽しくみた。タンチョウがいる場所というと北海道の釧路湿原をすぐイメージするが、今は十勝地方にもすみついているらしい。番組のなかで一番印象深かったのはタンチョウのダンス。こんな姿をじかにみたらその美しさに体が震えるだろう。

今まわりにバードウオッチングを趣味にしている人はいない。かつて一緒に仕事をした上司のなかにバードウオッチングを楽しんでいる人がいた。マーケティングセンスが抜群で海外宣伝部にいたころはいいCMをつくっていた。今も双眼鏡をもって野山を歩いているのだろうか。

鶴は縁起のよい鳥だから古より絵に描かれ、工芸品の模様に使われてきた。花鳥画で華やかさを競う鳥というと鳳凰、孔雀、そして鶴。タンチョウの際立つ美しさは羽の白から生まれている。そして目を惹きつけるのがその純白に映える頭の鮮やかな赤。このアクセントの赤と羽の白を支えているのが足と尾っぽの黒。美を生み出す生き物の色の組み合わせにはほとほと感心する。

中国明代の初期に活躍した辺文進の描いた鶴で魅せられるのは生感覚の描写。目の前に二羽の鶴がいるよう。口をあけて鳴いているところや大きく足を前に出して進む感じがじつにリアル。これに対して円山応挙(1738~1795)の‘紅梅鶴図’は上から紅梅を垂らす画面構成が優美さをいっそう引き出している。これはお気に入りの一枚。

鶴というと花は梅というのが定番の組み合わせだが、川合玉堂(1873~1957)は松の上に鶴を描いている。これまで山種美とMOA美で2点みたが、松との相性もなかなかいい。とてもエレガントな感じがするタンチョウの舞、加山又造(1927~2004)はこれをすばらしい絵にした。川村記念美ではじめてみたときあまりの美しさに卒倒しそうになった。鶴の絵ではこれに最も魅せられている。

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