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2013.10.15

アートに乾杯!  鯉、白象、龍に乗る

Img_0002         尾形光琳の‘琴高仙人図’(江戸時代・18世紀 MOA美)

Img_0005        鈴木春信の‘見立琴高’(1769~1770年 山口県美浦上記念館)

Img_0003          勝川春章の‘見立江口の君図’(1785~86年 ボストン美)

Img       橋本雅邦の‘騎龍弁天’(1886年 ボストン美)

中国の故事を題材にして描かれた絵が日本で様々なバリエーションを生むことはよくある。仙人ものでよく目にするのが‘蝦蟇・鉄拐’、これに対し仙人が鯉に乗る‘琴高仙人図’は数は少ない。

これまでみたものですぐ思いつくのは雪村と尾形光琳(1658~1724)。光琳の描く琴高は仙人らしくなく、裕福な商家の若旦那という感じ。李在と雪村の作品では仙人と鯉は水のなかから右から左にむかって飛び出してくるのに、光琳は同じに描いたのでは芸がないと思ったのか逆方向にしている。

鯉に乗るのは男だけとは限らない。女も乗る。浮世絵版画でふたつ体験した。ひとつは鈴木春信(1725~70)の‘見立琴高’、もうひとつは葛飾北斎(1760~1849)の‘北斎漫画’にでてくる‘魚濫観音図’。北斎には肉筆画のものもあることを拙ブログで何年か前に教えてもらった。

春信の見立絵に大変魅せられている。この‘見立琴高’では仙人は文を読んでいる遊女の姿で描かれている。原画が江戸時代ではこんな絵に変容するというのがおもしろい。量感のある鯉の背中に乗って遊女が旦那からの手紙を読んでいるとはねぇー。こういう浮世絵はハイレベルなアートエンターテイメント!

白象に乗っている女性は仏画の普賢菩薩と江口の君。勝川春章(1726~92)の‘見立て江口の君図’は2006年に開催された‘ボストン美蔵肉筆浮世絵展’でお目にかかった。春章の美人画にぞっこん参っているので、普賢菩薩に見立てたこの遊女、江口君をうっとりながめていた。円山応挙の描いたものよりこちらのほうに2倍惹かれている。江口は摂津国(大阪府)の地名のこと。

橋本雅邦(1835~1908)の‘騎龍弁天’は昨年あった‘ボストン美 日本美術の至宝’展に展示された。とても見栄えのする絵。龍もこんな美人を乗せていると幸せ気分でスピードがでるだろう。

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