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2013.09.01

アートに乾杯! 歌麿とフェルメールの手紙の絵

Img_0001     喜多川歌麿の‘婦女人相十品 文読む女’(1791~92年 MOA美)

Img  喜多川歌麿の‘五人美人愛敬競 兵庫屋花妻’(1795~96年 太田記念美)

Img_0002     フェルメールの‘窓辺で手紙を読む女’(1667年 ドレスデン国立美)

Img_0003  フェルメールの‘手紙を読む青衣の女’(1663~64年 アムステルダム国立美)

手紙を主題にした絵というと西洋絵画が好きな方ならフェルメール(1632~1675)が、そして浮世絵の美人画にぞっこんという人は喜多川歌麿(1753~1806)が思い起こされるのちがいない。二人をつなげているのは風俗画。日常のなにげない光景が描かれていると絵がとても身近なものに感じられる。

歌麿の絵には文を読んだり、書いたりする女性がよくでてくる。‘婦女人相十品’のシリーズで文を読んでるのは今でいえば高台にある家の奥さん、まあ熱心に読んでいること。どうでもいいことだが、どこの誰からきたものだろうか?隠して読んでいるのが気になる。

一方、‘五人美人愛敬競’の夢中で読んでいる女は吉原の遊女。これを所蔵しているのは浮世絵専門の太田記念美。5点全部揃っているのはここだけ。だから、美術館自慢のお宝。

歌麿の絵のおよそ130年くらい前に同じモチーフを描いたのがフェルメール。手紙に関する作品は30数点のうち6点。読んでいるのはここにあげた2点、手紙を書いている場面が2点、そして召使いが届いた手紙を女主人に渡すのが2点。

‘窓辺で手紙を読む女’をドレスデン国立美でみたのは10年前のこと。この絵は必見作品の一つとしてリストアップしていたので緊張してみていた。だが、好きなフェルメールには入れてない。もう一点、‘取り持ち女’にも会うことになっていたのに残念ながら他館へ貸出されていた。そのため、残った未見の絵3点のひとつになっている。

衣装の鮮やかな青が目に焼きついているのが修復された直後日本にやってきた‘手紙を読む青衣の女’、2年前再会したこの絵は‘真珠の耳飾りの少女’にくらべると思い入れは小さいのだが、フェルメールブルーだけはしっかりみた。手紙を読む場面を描いた作品は2点ともみていると気分が重くなる。フェルメールの大ファンだが、カッコつきなのはこういう絵に惹かれないから。

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