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2013.09.22

アイシャドーをつけた鳴門の鯛!

Img_0003     竹内栖鳳の‘海幸’(1936年 MOA美)

Img_0005     竹内栖鳳の‘海幸’(1942年 東近美)

Img          鳴門海峡の海で釣りあげられた鯛

Img_0002      目の上に鮮やかなアイシャドー

日曜の夜6時半からテレビ朝日で放送されている‘奇跡の地球物語’を時々みている。今日のタイトルは‘鳴門海峡の渦潮と極上の鯛’、大変興味があったので一週間前からビデオ予約をしていた。

地元のベテラン漁師は3㎏もある大きな鯛を釣り上げた。鳴門海峡の渦潮でもまれた鯛は上質な鯛だという。特徴は目の上にアイシャドーのような青や紫の模様があること。ここで採れる鯛しかアイシャドーはないらしい。そして、上質な鯛ほどこの青が濃く現れるといい、色が濃いほど美味いそうだ。この色は釣り上げて一日経つとほとんど消える。だから、鮮やかな色がみれるのは漁師か漁業関係者などに限られる。

この話を聞いてすぐ竹内栖鳳(1864~1942)が描いた鯛の絵が思い起こされた。MOAにあるものと現在東近美で行われている大回顧展(9/3~10/14)に通期展示されているもの。2点とも目の上に青が輝いている。はじめて栖鳳の魚の匂いがする鯛をMOAでみたとき、この鮮やかな青に目が点になった。鯛はしょっちゅうは食べられないが馴染みの魚で大好物、でも、アイシャドーのような青が目のところにあった?

で、これは栖鳳が装飾性を出すための色づけだと思っていた。隣の方も同じ。ところが、実際にこういう鯛が渦潮が発生する鳴門海峡の海にいることがわかった。そして、この極上の鯛のことを栖鳳は知っていた!ここからの謎解きはすぐできる。栖鳳の父親は京都の料理屋の主人。だから、鳴門鯛のアイシャドーのことは情報として栖鳳にもインプットされており目にしたはず。

鯛の絵を描いたのは栖鳳の晩年、MOAのものは72歳のころの作品で、そして二匹の鯛を描いたのは78歳で亡くなった年。鯛の目の上の青は一日すぎると消える、栖鳳はまだ青が残っている鳴門の鯛を目の前にして描いたのだろうか、そうともいえるし、あるいはそのときはみなかったとしても以前体験したときのことをイメージして描いたのかもしれない。

この番組のお蔭で栖鳳の鯛の絵にいっそう魅了されている。

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コメント

初めまして。
神奈川県の西端に湯河原町という温泉地があります。
ここの町立美術館は、栖鳳が晩年その敷地内にアトリエ&住居を建て、亡くなるまで過ごした「天野屋 新館」という旅館の本館をリメイクしたものです。
栖鳳の作品も30数点所蔵しております。鯛の作品もあります。
ひっそりと、時が止まったかのような所です。近くには栖鳳の筆塚&爪塚が祀られたお寺もあります。
moa美術館に行かれた際には是非立ち寄ってみて下さい。

投稿: bubu | 2013.09.23 16:09

to bubuさん
湯河原の美術館はMOAへ行くとき道路沿いに案内
の看板がでてますので存在は知ってましたが、栖鳳
のアトリエがあったところと結びつきませんでした。
情報有難うございます。

鯛の絵を含めて30数点もありますか!みたくなり
ました。MOAへでかけたとき寄ってみます。

投稿: いづつや | 2013.09.23 18:43

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