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2013.09.15

アートに乾杯! ミケランジェロの彫像

Img_0003     ゾッキの‘子どものミケランジェロ’(19世紀後半 カーサ・ブオナローティ)

Img_0004     ゾッキの‘子どものミケランジェロ’(1861年 フィレンツェ パラティーナ美)

Img  ヴォルテッラの‘ミケランジェロの胸像’(1564~66年 カーサ・ブオナローティ)

イタリアの街で芸術心が特別刺激されるのはやはりフィレンツェとローマ。街をまわっていると美術の教科書に載っている絵画や彫刻の傑作がここにもあった、あそこでもみたという感じだから、ルネサンス芸術に一気に近づいたという気になる。

フィレンツェで一生忘れられない作品というと、絵画ではボッティチェッリの‘春’と‘ヴィーナスの誕生’、ラファエロの‘椅子の聖母’と‘大公の聖母’、そして彫刻はミケランジェロの‘ダヴィデ’。フィレンツはあまり大きくない街なので、目的の美術館へは簡単に行ける。

だから、はじめての観光旅行でもウフィッツイ美でボッティチェッリの美しい絵に遭遇し、アカデミア美で大きな‘ダヴィデ’を見上げるようにしてみることができる。これでまずはルネサンス芸術のエキスが体に注入される。何事も最初に体験したものは長く印象に残る。

天才ミケランジェロ(1475~1564)とのつきあいはこうしてフィレンェからはじまった。3年前訪問したカーサ・ブオナローティも貴重な体験だった。ここは邸宅美術館なので作品がゆっくりみられる。入ってすぐの部屋に興味深い彫刻が飾ってある。

それはロマン主義の彫刻家ゾッキによりつくられた‘子どものミケランジェロ’、サン・マルコ修道院の庭園でファウヌスの頭部を彫刻するこ子どものミケランジェロが描かれている。ファウヌスはギリシャ神話のパンのこと、天才少年は大人顔負けの技術で上半身が人間で下半身が山羊のパンの頭を夢中に彫っている。

子どものミケランジェロの彫刻はおもしろいことに別ヴァージョンがピッティ宮のパラティーナ美にもある。2度目のフィレンツェのときラファエロの‘椅子の聖母’がみたくてピッティ宮を訪れた際、出くわした。ミケランジェロの天才ぶりがこの彫刻で心に焼きつけられたといっていい。

カーサ・ブオナローティにはミケランジェロの胸像もある。これを制作したのは1564年のミケランジェロの死に立ち会った画家・彫刻家のヴォルテッラ。つぶれた鼻を横からもみてみた。ヴォルテッラは1550年頃ミケランジェロの肖像を素描で描いており、それに基づいてブロンズの胸像に仕上げた。この胸像はカーサ・ブオナローティからそう遠くないところにあるバルジェッロ国立美にも展示してある。

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