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2013.08.17

アートに乾杯! 夏の小さないきものたち

Img_0001                英一蝶の‘檜に蝉図’(倉敷 萩野美)

Img_0005     伊藤若冲の‘菜蟲譜’(部分 1790年 佐野市立吉澤記念美)

Img_0003     歌川国芳の‘萩にとんぼに美人’(1844~45年)

Img_0002     葛飾北斎の‘かわらと蛙’(1836年 小布施 北斎館)

散歩中は家を出たときから帰ってくるときまでずっと蝉の鳴く音が耳のなかに入ってくる。今は大半がミンミンゼミとアブラゼミ、まだツクツクボウシは鳴いていない。木が高いので蝉の姿はしっかりとらえられないが、この大音響で蝉族の存在感は今ピークに達している。

蝉の絵ですぐ思い浮かべるのはこれまでにも紹介した伊藤若冲の‘動植綵絵’(三の丸尚蔵館)と鈴木其一の‘夏秋渓流図屏風’(根津美)、そしてもう一枚、まだお目にかかってない英一蝶(1652~1724)の‘檜に蝉図’。3点ともアブラゼミ、江戸時代にどんな種類の蝉がいたのか情報がないが、今確認できるものはみないたのだろうか、アブラゼミは絵でわかるが、ミンミンゼミとかツクツクボウシ、クマゼミも鳴いていた?

一蝶の蝉を所蔵している荻野(おぎの)美は岡山の倉敷市にある。羽鷹山のすぐ近くで瀬戸大橋がはじまるところ。広島にいるとき倉敷はクルマでよくでかけたが、瀬戸内海がすぐ見えるところまで行ったのは四国へ渡った2回だけで荻野美を訪問する機会はなかった。今となっては遠い美術館になってしまった。

小学男子にとってカブトムシやクワガタムシは特別な昆虫かもしれない。小さい頃カッコいいクワガタを手に入れたときの興奮は格別大きかった。ときどき角で指を挟まれて痛い目にあった。ところが、この昆虫の王者クワガタムシを描いた絵に遭遇したことがない。

伊藤若冲(1716~1800)の作品にはカブトムシは‘動植綵絵’と‘菜蟲譜’に描かれている。そして、円山応挙の‘写生図’にもカブトムシはでてくる。が、クワガタムシはない。江戸時代クワガタはまだ日本には存在しなかったのだろうか?

歌川国芳(1797~1861)は団扇絵に愛嬌のある女性を沢山描いたが、その一枚にとんぼがでてくる。浮世絵版画でとんぼの絵をみたのはこれだけ。国芳の日常生活の一コマを切り取った美人風俗画は魅力に富んでおり、スイカを食べているものもある。

蛙は若冲も蘆雪も描いているが、葛飾北斎(1760~1849)の蛙は生な感じがして親しみがわく。かわらを右足からよいしょ!と登る感じがじつにいい。こういう蛙のリアルな動きが描けるのはしっかり目に焼きつけた蛙のいろいろの動きやポーズがお手本帖の北斎漫画にファイル化されているから。とにかく北斎の観察力は半端ではない。

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