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2013.08.24

アートに乾杯! 浮世絵 水と女性の抒情

Img_0005     鳥居清長の‘美南見十二候 六月’(1783年 ギメ美)

Img_0003     喜多川歌麿の‘大川端夕涼’(部分 1795~96年 ボストン美)

Img_0007     歌川広重の‘江戸名所四季の眺 高輪月の景’(部分 1847~51年)

Img_0006     歌川国芳の‘四季心女遊 夏’(1844年)

浮世絵のMy図録作りがようやく終わった。だから、今頭のなかは浮世絵だらけ。ジャンルでいうと美人画、役者絵、風景画、そして、浮世絵師は菱川師宣から歌川国芳までビッグネームがおおよそ揃っている。傑作がぎっしりつまったご機嫌な図録をいい気持でながめているだけでなく、思いつく切り口からお気に入りの作品をセレクトしてみたい。

海や川をみているのが好きなので、浮世絵版画でも海や川が描かれた名作には目が吸い寄せられていく。絵は浮世絵に限らず、その構図にいっぺんに参ってしまう作品がある。鳥居清長(1752~1815)の‘美南見十二候 六月’はそんな一枚。海の近くの旅館に泊まったとき、部屋のむこうに海がこんな風に広がっていたら気分は最高。じつにいい絵。

喜多川歌麿(1753~1806)は浮世絵師のなかでは昔から最ものめり込んでいる絵師。北斎や広重とちがって、古本屋で手に入れた画集などにはまだみていない美人画がだいぶ残っている。こういう作品は一体どこにあるのか?海外の個人コレクターが所蔵し展覧会にはでてこないのかもしれない。ギメとかボストンにあるコレクションは日本に里帰りしたのでその摺りの状態のいい歌麿をみることができたが、こうした個人蔵はお手上げ。

‘大川端夕涼’は3年前に公開されたボストンのコレクションでお目にかかった。横に大きく描かれた女性や子どもたちの背景の大川と橋に見惚れてしまう。両国橋は女性の髪がかからないように緩く湾曲している。これにすごく惹かれる。そして、ちょうど真ん中には花火が上がっている。

歌川広重(1797~1858)が描く美人画には敏感に反応しないのだが、唯一の例外がこの‘江戸名所四季の眺め 高輪月の景’。清長の絵同様、開放的な部屋からこういう海の風景がみれれば、宴会を毎晩でもやりたくなる。

歌川国芳(1797~1861)の図録は6冊あったが、古いものをふたつ解体し新しい4冊に集約した。バラエティにとんだいい絵がびっしり詰まっているのでみてて楽しい。花火、虫かご、浴衣、団扇、夏の風物詩が描きこまれた‘四季心女遊 夏’は心がとてもリラックスする一枚。

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