« ダルビッシュ 奪三振ショーで10勝目! | トップページ | エンジョイ 海百景! 広重、北斎、国芳、国貞 »

2013.08.03

エンジョイ 海百景! 北斎、広重、英泉、清長

Img_0002     葛飾北斎の‘千絵の海 総州銚子’(天保初期・1832~34年)

Img_0001     歌川広重の‘六十余州名所図会 阿波 鳴門の風波’(嘉永6年・1853年)

Img_0003     渓斎英泉の‘東都花暦 佃沖ノ白魚取’(天保後期・1837~44年 ギメ美)

Img_0005 鳥居清長の‘美南見十二候 四月 品川沖の汐干’(天保4年・1784年 シカゴ美)

葛飾北斎(1760~1849)の風景画の魅力のひとつが大胆な構図、北斎は見たものをそのまま描こうと思ってないから、自分のイメージに合うように現実を再構成する。そうして生み出された最高傑作が‘神奈川沖浪裏’、小舟に覆いかぶさるように落ちてくる巨大な波濤は波のお化けのようにみえる。

この波濤が生き物を思わせるのに対し、‘千絵の海’シリーズの一枚‘総州銚子’に描かれた波は映画にでてくる荒れる海のワンシーンそのもの、じっとみていると自然と体が左右に揺れてくる。波に翻弄されながら必死に船を操る人々の姿には緊迫感が重くのしかかっている。

歌川広重(1797~1858)が描いた鳴門の渦潮は‘神奈川沖浪裏’を彷彿とさせる。渦潮はものすごいスピードでグルグル回転し、ほかの渦と縦に横に重なり合い海全体を大きく揺り動かしている。一度、現地を旅行したのだが、クルマが到着したのは渦潮が見られる時間帯を過ぎていた。見たい気もするが、徳島はいかにも遠い。

‘佃沖白魚取’は歌川国芳の‘佃沖晴天の不二’に似たようなモチーフがでてくるので、一見するとこれも国芳が描いたのかなと思う。が、これを描いたのは渓斎英泉(1791~1848)、太田記念美で開催された‘ギメ美展’ではじめてお目にかかり大変魅せられた。英泉の風景画もいい味がでており、心を和ませてくれる。

鳥居清長(1752~1815)の‘品川沖の汐干’は好感度の高い作品。美味しい酒や料理をいい景色をながめながら飲んだり食べたりするともう極楽気分だろう。座敷のむこうに広がる海と帆船が人物の群像描写の間にすっきり描かれるところがなんともいい。

|

« ダルビッシュ 奪三振ショーで10勝目! | トップページ | エンジョイ 海百景! 広重、北斎、国芳、国貞 »

コメント

いづつや様
また暑くなってきましたが、お元気ですか。
銚子の絵、小生とても気に入りました。
右からの潮、左からの風、青い水と白い波。頑張れ、船頭!

投稿: 青江 | 2013.08.05 22:21

to 青江さん
コメントがスパムのところに紛れ込んでいた
ため、返事が遅れてしまいました。申し訳ありま
せん。

銚子のみあげるような高い波に緊張しますね。
こういう海難映画の一シーンを見ているような絵
が描けるところが北斎の真骨頂ですね。北斎の
想像力は本当にすごいです。

投稿: いづつや | 2013.08.08 23:44

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: エンジョイ 海百景! 北斎、広重、英泉、清長:

« ダルビッシュ 奪三振ショーで10勝目! | トップページ | エンジョイ 海百景! 広重、北斎、国芳、国貞 »