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2013.08.07

一回だけの‘谷文晁展’!

Img_0003_2        ‘青緑山水図’(1822年 東京富士美)     

Img_0004_2             ‘米法山水図’

Img_2             ‘弁材天図’

Img_0001_2         ‘富嶽図屏風’(上野記念館)

サントリー美で行われている‘谷文晁展’の後期(7/31~8/25)をみてきた。谷文晁(1763~1840)の大規模な回顧展ははじめてのことだし、注目していた展覧会であることは確かにそうなのだが、一回で十分ということにしていた。で、図録を入手することを主たる目的としてさらさらとみた。

文晁の山水画には北宋風の山が垂直にきり立ってる絵と池大雅を思わせるもこもこ山の二つがあるが、好みとしては黒で量感豊かに描かれたもこもこ山のほうに惹かれている。この黒が強いインパクトを持っている山水で一番のお気に入りは東博にある‘彦山真景図’。‘米法山水図’は板橋区美で6年前にあった‘谷文晁とその一門’で遭遇し魅了された作品。

東京富士美はまだ訪問してないが、そのコレクションは西洋絵画から日本画まで幅が広い。文晁のこんな緑と青が強く印象づけられる山水画を持っていたとは。北宋タイプは板橋区美でも数点みたが、この絵が最もいいかもしれない。

今回の収穫は‘弁財天図’、参考として酒井抱一の‘妙音天像’の図版があったが、どちらも甲乙つけがたいほどいい出来。この‘弁財天図’は山谷にあった有名な料理屋‘八百善’に伝来したものらしい。文晁は画家であると同時に趣味人、大田南畝、山東京伝、酒井抱一らと文化サークルをつくり八百善で集っていた。

文晁の富士山はこれまで2点ほどみたが、別ヴァージョンの‘富嶽図屏風’も悪くない。静岡県美にあるものは日曜美術館の‘富士山 10選’にとりあげられていたので期待していたが、やはり前期のみの展示だった。惜しいことをしたが、‘大富士山展’(どこかの美術館が企画している!?)があればみる機会があるだろう。

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コメント

お久しぶりです。
谷文晁、富士山の画家とも言われたそうですね。
いづつやさんは、もちろんご存知でしょうが、大阪の木村ナントカと交友したりいろいろやる画家ですね。
富士山の展覧会は、MOA美術館で、開かれていますね。
富士美術館では、この秋から、印象派展を海外美術館から借りてやるとか。
いづつやさん、アメリカンポップアート展とはしごしたとにらみましたがー。
僕も初日に行きましたが、物量豊富は良いですが、図録が3500円とは高すぎ。

投稿: oki | 2013.08.08 04:39

to okiさん
文晁の人脈ネットワークとか定信から命じられ
て全国めぐりしたことなどがでてきますから、
今回の図録はとても貴重です。MOAで富士山展
やってますか!

お察しの通り国立新美のアメリカンポップアート展
に行ってきました。初日に行くのは久しぶりです。
大満足でしたが、図録の3500円には、おいおい、
こんなに高いの!でした。色のよくでたすぐれもの
にはちがいありませんが、2800円くらいにとど
めて欲しかったですね。

昨日は子どもたちで大賑わいのルーヴル展にも寄り
ましたので図録3冊が重かったです。

投稿: いづつや | 2013.08.08 09:20

前期と後期に足を運びましたが、私には後期の方が興味深い内容でした。

『青緑山水図』を初めとして数々の風景が特によかったですが、『石山寺縁起絵巻」や花鳥図なども目を惹かれました。

それにしても洋の東西、そして数々の時代にまたがった多種多様な描き方で、一人の絵師によるものとは思えないくらいですね!

東京富士美術館には一度行ったことがあるのですが、常設展示スペースはあまり大きくなく、西洋絵画だけの展示でした。でもラ・トゥール、ブーシェ、ゴヤ、ターナー、コロ―、ミレー、そして印象派と国立西洋美術館にも負けない巨匠の作品が揃っています。創価学会の財力は、すごいです。

投稿: ケンスケ | 2013.08.08 22:18

to ケンスケさん
文晁の画技は相当高いですから、山水画から
花鳥画、仏画、富士山なんでも描けるオールマ
イティさ、これはすごいですね。そして石山寺
縁起絵巻も完璧に摸写する。

東京富士美のコレクションは時々出会いますが、
まだ全貌には縁がありません。文晁の‘青緑
山水図’はいいですね。こんな傑作を所蔵して
いるのですから、この美術館は実力があり
ますね。

投稿: いづつや | 2013.08.09 00:01

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