‘カイユボット展’でお目当ての作品と会えるか?
10月になるとお楽しみの西洋絵画の展覧会が3つはじまる。‘ターナー展’(10/8~12/18、東京都美)、‘カイユボット展’(10/10~12/29 ブリジストン美)、‘印象派を超えて’(10/4~12/23、国立新美)。
このなかで思い入れの強いのがカイユボット(1848~1894)の回顧展、カイユボットは印象派・ポスト印象派の画家のなかでは準ビッグネームという位置づけ。野球でいうと、先発の9人には入らず、控えの一番手という感じ。これまでこの画家の回顧展が国内で開かれたことはない。だから、ブリジストンのチャレンジには素直に拍手を送りたい。
どんな作品がでてくるのかすごく期待しているのだが、美術館の案内ボックスなどにチラシが置いてないので展覧会の概要がまったくわからない。NO情報のまま八重洲に足を運び会場で大きなサプライズを味わうことになるかもしれない。それはそれで楽しいが。
みたい作品は‘カフェにて’と‘ヨーロッパ橋’。どちらも海外旅行ツアーではなかなか行けないところにある美術館の所蔵、滅多にない回顧展がなんと日本で企画されそこに2点があったりするとこれはサプライズ二段重ね、はたして?こういうときは優しいミューズにおすがりするほかない。
カイユボットという画家を知るきっかけになったのがオルセーでみた‘床のかんなかけ’。印象派以前だったら、こういう光景が絵になることはなかっただろう。かんなの削りかすのリアルな描写に目が釘づけになったことを今でも鮮明に覚えている。
この絵だけならカイユボットは‘ああ、そういう印象派の画家がいたな’で終わっていた。ところが、2008年シカゴ美で衝撃的な出会いがあった。それは大作‘雨のヨーロッパ広場’(拙ブログ08/4/3)。これをみたら誰でもカイユボットのファンになる。それ以来、カイユボットの作品は特別の関心をもってみるようになった。
さて、追っかけ画が何点でてくるか、開幕をワクワクしながら待っている。
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