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2013.07.29

エンジョイ 海百景! 大観、青樹、紫紅、一村

Img_0002     横山大観の‘海山十題 曙色’(1940年 足立美)

Img_0003     小茂田青樹の‘出雲江角港’(1921年)

Img_0001     今村紫紅の‘熱国の巻’(重文 1914年 東博)

Img                田中一村の‘アダンの木’(1969年)

島根県の安来市に近代日本画の質の高いコレクションと日本庭園で知られる足立美がある。以前広島市に9年住んでいたとき、クルマで2回でかけた。山陰の旅行ツアーではここは定番の名所観光のひとつになっているので、駐車場にはいつも観光バスがいっぱい。

日本画コレクションの目玉は横山大観(1868~1958)、とにかくびっくりするほどの数を所蔵している。名作も多く、そのひとつが‘海山十題’シリーズ、夫々4点合わせて8点ある。‘曙色’で魅せられるのは浜辺に打ち寄せる波を斜めに描く構成。そしてこの静けさ、遠くに帆船が4隻かたまっており、左からは小舟がゆっくり進んでいる。

小茂田青樹(1891~1935)というと細密に描かれたクモや昆虫などが思い起こされるが、風景画にもいい絵がある。‘出雲江角港’は出雲へ何度もでかけたので親近感を覚える。海を手前の家並みともっこりとした山々ではさみこむ構図がなかなかいい。また、この地域特有の赤い屋根を丁寧に描くところが青樹の真骨頂。どうでもいいことだが、フジテレビで今月からはじまった‘ショムニ2013’に出演している江角マキコは出雲市の出身。

東博の総合文化展は今はご無沙汰しているが、以前は熱心に足を運んでいた。本館の1階左が日本画と洋画を展示している部屋。今村紫紅(1880~1916)がインド旅行で吸収したものを作品にしたのは絵巻仕立ての‘熱国の巻’、じっとみてしまうのが海の部分、金箔の帯が横に流れ穏やかな波のゆらぎが平べったいへの字のような模様でリズミカルに表現されている。秋に三渓園で行われる‘今村紫紅展’でこの絵と久しぶりに対面できるかもしれない。開幕が楽しみ!

奄美大島へは行ったことがないが、田中一村(1908~1977)の‘アダンの木’のお蔭でどんな島かは想像がつくようになった。3年前千葉市美で遭遇した‘田中一村展’は一生忘れられない展覧会。とくにこの‘アダンの木’には200%KOされた。大きく描かれたアダンに目を奪われるが、その向こうにみえる海がじつに美しく描かれている。銀の質感を思わせるさざ波、そして遠くのぼやけた水平線。縦長の絵なのに温かい海が目の前に広がってくる。立ち尽くしてみていた。

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