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2013.07.10

想定外のサプライズ作品はドニとマティス!

Img_0001     ドニの‘緑の浜辺、ペロス=ギレック’(1909年)

Img_0002     マティスの‘カラー、アイリス、ミモザ’(1913年)

Img_0004     ドンゲンの‘黒い手袋をした婦人’(1907年)

Img_0005     ピカソの‘マジョルカ島の女’(1905年)

展覧会をみるとき満足度を左右するひとつのポイントが作品の数。その数は多ければいいというものでもない、優品が少なくてアベレージクラスの絵が大半をしめるようなものでは退屈なだけ。この‘プーシキン美展’は66点、海外の美術館が所蔵するコレクションならこれくらいがちょうどいい。

今回最後の部屋に想定外の絵が飾ってあった。それはゴーギャンとドニ(1870~1943)とマティス(1869~1950)、いずれもチラシにも載ってなく、いきなり目の前に現れたので相当興奮した。ゴーギャンは‘エイアハ・オヒバ(働くなかれ)’の隣に2005年にもあったプーシキン美展で展示された‘彼女の名はヴァイルマティといった’があった。ええー、またこの絵がやって来たの!あまり驚かさないでよ、という感じ。ゴーギャンは‘エイアハ・オヒバ’だけと思っていたから、一気にテンションがあがった。

色彩のまぶしさに目がくらくらするドニの‘緑の浜辺、ペロス=ギレック’をいい気持でみていた。前回のプーシキン美展でも‘ポリュフェモス’というとても惹かれるドニの神話画がでていた。1906年にドニと知り合いになったコレクターのモロゾフが購入したお気に入りの作品には神話画のほかにこんな明るくてユートピア的な雰囲気の漂う絵があったとは、これでドニにまた一歩近づいた。

7/3にBS朝日の‘世界の名画’をみたとき、目が釘づけになる作品があった。TVカメラが映し出す別館の展示室にマティスの部屋がでてきた。すぐ気がついたのは日本にもやってきた‘金魚’、そのほかにも画集でみたことのないいい絵が数点ある。エルミタージュでマティスを目いっぱい楽しませてもらったから、マティスの傑作はエルミタージュに結集しているものと思い込んでいた。ところが、プーシキンにもマティがこんなにある。いっぺんに現地でみたくなった。でも、それはだいぶ先のこと。

マティスへのそんな思いがあったばかりなのにその一枚‘カラー、アイリス、ミモザ’がなんと天から降ってきた!画面の多くを占める鮮やかな緑にぐっと吸いこまれた。Myカラーが緑だからこういう絵に会うと体全身で反応する。そうならそうと早く言ってよね、期待値がもっとあがっていたのに。こういうサプライズがあるから展覧会通いはやめられない。

フォーヴィスムの画家ドンゲン(1877~1968)は昨年の‘エルミタージュ美展’(国立新美)でもお目にかかったが、ここでも1点あった。‘黒い手袋をした婦人’は目を見張らされるほどの出来栄えではないが、回顧展に遭遇することをひそかに願っているドンゲンファンとしては新たな作品の出現はわけもなく嬉しい。

ピカソ(1881~1973)は3点ある。お気に入りは小品の‘マジョルカ島の女’、この女は同じ年に描かれた‘サルタンバンクの一家’(ワシントンナショナル・ギャラリー)にもほぼ同じポーズで登場する。この大作を1月現地でみたので、マジョルカ女をみながら中央に描かれたアルルカンや太った道化の姿を思い出していた。

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コメント

ご紹介いただいた作品の中で、ドニ、マティス、ピカソの絵の前で、私も立ち止りました。

マティスは特に惹かれました。緑と青が支配的な画面でピンクがいいアクセントを添えています。確かプーシキン美術館には、金魚の絵もありましたね。マティスの静物は、見ていて心地いいです!

『サルタンバンクの一家』と『マジョルカの女』は、ともに1905年の制作でしたか。そういえば、同系統の雰囲気があります。『マジョルカの女』は、青と黄色のすぐ目が釘付けになりました。

投稿: ケンスケ | 2013.07.22 21:22

to ケンスケさん
マティスの大きな絵が来ているとはまったく想定外
でした。BS朝日の番組をみて、プーシキンには
‘金魚’のほかにもこんなにマティスがあったの?
と興奮したものですから、本物が目の前に現れたの
でびっくりしました。これは大きな収穫ですね。

ピカソのキュビスム以前の作品に惹かれるものが
多いです。‘マジョルカの女’は小品ですが、じっ
とみてしまいます。

投稿: いづつや | 2013.07.22 23:59

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