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2013.07.27

エンジョイ 海百景! ゴッホ、スーラ

Img_0004     ゴッホの‘スヘーフェニンゲンの海’(1882年 アムステルダム ゴッホ美)

Img     ゴッホの‘サント・マリー・ド・ラ・メールの海’(1886年 ゴッホ美)

Img_0001     スーラの‘グランカンのオック岬’(1885年 ロンドン テートモダン)

Img_0003     スーラの‘グラヴリーヌの水路、夕暮’(1890年 NY MoMA)

アムステルダムにあるゴッホ美はオランダ観光の目玉のひとつ、ゴッホ(1853~1890)は世界中で愛されている画家だから、館内はいつも大勢の人で混雑していいる。ツアーの場合館内にいるのは約2時間。2011年に訪問したとき、ある絵を一生懸命探したが、またしても展示してなかった。その絵とは‘スヘーフェニンゲンの海’。

この絵はゴッホの初期の油絵で9年前手に入れた‘ゴッホ美 名画100選’の一番最初に掲載されている。ところが、このときを含めて3回美術館を訪れる機会があったのに、この絵だけはいずれも姿を現わしてくれなかった。絵のコンディションに問題があり、今は常時展示してないのかもしれない。白い波頭がとても印象深く、見たい度の強い絵なのに、会うのにえらく時間がかかっている。この状況をなんとか打破できればいいのだが。

ゴッホはアルルに滞在していたとき、地中海沿岸の海を描こうと思いアルルから30㎞くらいのところにある小さな漁村サント・マリー・ド・ラ・メールへでかけた。ここで3点描いたが、その一枚が画像の絵。波の動きのあるラインと中央の船とそのむこうにみえる2隻の船の並べ方がなかなかいい。

スーラ(1859~1891)が点描法で描いた海景画は静謐な海の光景というイメージだが、‘グランカンのオック岬’は例外的に動きのある画面になっている。視線が集中する岬は蟹料理にでてくる肉がぎゅっとつまった爪を連想する。この圧倒的な存在感のある岬をみて、心がとんでいくのは日本の浮世絵。

スーラが浮世絵にどのくらい影響を受けたのは明確にはわからない。でも、画面まん中にどーんと描かれた蟹の爪岬をみると、広重の‘名所江戸百景’の一枚とか北斎の大胆な構図などに霊感をうけたのではないかと類推したくなる。スーラにとっては異色の海景画だけにどうしても浮世絵との関連を意識してしまう。

‘グラヴリーヌの水路、夕暮’は1月MoMAで運よくみれた作品。‘オンフルールの夕暮れ’とともにやっと対面が叶いご機嫌だった。右手前に描かれた大きな碇は北斎がオランダ人の依頼で制作した絵にもでてくる。音ひとつ聞こえてこない静かな港の光景をしばらく息をのんでみていた。

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