夢の先史壁画! アルタミラ洞窟壁画
スペイン北部にあるアルタミラ洞窟
‘バイソン’
スペインの北部にあるアルタミラ洞窟の壁画が発見されたのはフランスのラスコーより早い1879年。今のところこの壁画をレプリカでみたという人がまわりにいないので、情報はきわめて乏しい。
旅行会社からは毎月のように海外旅行の案内がくるので‘スペインの旅’で行く名所観光はだいたいイメージできるが、行程のなかにアルタミラ洞窟壁画が入っているものはみあたらない。ここもラスコー同様、現在洞窟のなかには入れず、対面できるバイソンや馬などは現地にあるアルタミラ博物館に飾られているレプリカ。このレプリカはマドリードの国立考古学博にも展示されているようだ。
ラスコーの洞窟を発見したのは17歳の少年たちだったが、アルタミラの洞窟の天井に描かれた野牛をみつけたのは村に住む9歳の少女。一緒に洞窟へ入ったのは地元で考古学を独学で研究していたお父さん。偶然天井画に気づいたのは父親ではなく娘のほうだった。
このアマチュア考古学者はこの絵が描かれたのは旧石器時代だと主張したが、先史の専門家たちからは軽く扱われてしまった。よくある話。彼は失意のうちに亡くなったが、その後ほかにも洞窟が発見されやがてこのアルタミラの壁画も旧石器時代、約1万7000年~1万2000年前に描かれたことが認められた。
バイソンの姿は馬よりも荒々しくて迫力いっぱいだから、見ごたえがありそう。マドリードはまた訪問するチャンスはある。先史壁画はラスコーよりアルタミラのほうが先に実現するかもしれない。
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