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2013.07.24

エンジョイ 海百景! ブリューゲル、マネ、ターナー、ホーマー

Img_0001     ブリューゲルの‘ナポリの眺望’(1563年 ドーリア・パンフィーリ美)

Img_0006     マネの‘キアセージ号とアラバマ号の海戦’(1864年 フィラデルフィア美)

Img     ターナーの‘難破船’(1805年 ロンドン テートブリテン)

Img_0005     ホーマーの‘メキシコ湾流’(1899年 NY メトロポリタン美)

3年前ローマを旅行したとき訪問したドーリア・パンフィーリ美でブリューゲル(1525~1569)の描いた貴重な絵をみた。‘ナポリの眺望’はブリューゲルが20代後半にイタリアを旅行ときの思い出を絵にしたもの。ここで起きた海戦の様子が描かれており、右にはヴェスビオ火山がみえる。強い風によっておきる波しぶきを表現した白の細い線を息をのんでみていた。

マネの海景画を1月フィラデルフィア美で3,4点みた。そのなかでとくに印象深かったのが日本にもやってきた‘キアセージ号とアラバマ号の海戦’と‘イルカのいる海景’。撃沈されたキアセージ号に対して手前の小舟をT字の形をとるように配置した構成によって視線が黒煙のあがる艦隊にすうーっと寄っていく。

大きく揺れ動く海面をみているとこちらの体も自然に揺れてくるのがターナー(1775~1851)の初期の傑作‘難破船’、荒れる海を体験したことは一度もないが、この絵は映画の海難シーンをみているような気になる。海面のうねりをこんなに上手に描けるのだから、ターナーの腕は半端ではない。

海が荒れると船に乗っている人たちは船が転覆しないか気が気でないが、そこに海のギャングサメが現れたらもう生きた心地がしないかもしれない。ホーマー(1836~1910)はそんな恐怖の瞬間を描いている。黒人がひとり乗った小船の周りをサメの集団がとりかこんでいる。マストは折れ、助けを求めたい帆船がいるのははるか遠くの海上、まさに映画‘ジョーズ’(1975年)の世界。

ある婦人が‘黒人青年があまりにも可哀想’と抗議をすると、ホーマーは‘彼は救われるのです。ご心配なく’と答えたという。こうした作品をみると絵画は映画同様自然の脅威を人々の感情に訴えるのに大きな力をもっていることがわかる。

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