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2013.06.19

夢の先史壁画! タッシリ・ナジェールの岩面画

Img    アルジェリア サハラ砂漠に位置するタッシリ・ナジェール山脈

Img_0001_2     ‘白い巨人’

Img_0003_2     ‘タン・ズマイタク’

Img_0004_2     ‘重ねがきの牛と踊る女たち’

美術の本はほかの本とちがって文章を読むというより掲載されている美術品の図版をみることが多いので、本棚にとどまっている時間が長く、そのぶん愛着も大きくなっていく。‘世界 名画の旅(全5冊)’(1986年 朝日新聞社)も本棚の一角を長く占めている本のひとつ。

これは朝日新聞の日曜版に連載された名画追っかけ記を書籍化したもの。そこに先史時代に描かれたとても存在感のある絵が載っている。壁画がある場所はサハラ砂漠の中央部に位置するタッシリ・ナジェール山脈、アフリカで足を踏み入れたのはエジプトだけなので、この山脈がどんなところなのかはわからない。写真や映像でみると鋸の刃をおもわせるごつごつした岩が筍のように立ち並んでいる感じ。

一度みたら忘れらrれないのが‘白い巨人’。制作期は最も古い‘狩猟民の時代’(紀元前7000~4000年)末期といわれる。この巨大な男性像は高さ3.2mもあるという。左側には腕をあげて祈る女性がみえる。そして、長い胴と重なるようにヤギが描かれている。この岩面画を一度みてみたいと思うが、どう考えてもムリ。あの荒涼たるサハラ砂漠へでかける勇気はとてもない。

朝日の記者は現地へ赴く前、この膨大な数の岩面画を1956年に発見したフランスの調査隊の隊長をつとめたロート氏(当時83歳)とパリで会い、こんなことを注意されている。‘サハラ砂漠では毒ヘビに気をつけなさい。噛まれたら、間違いなく死ぬ。サソリは心配ありません。多少の後遺症は残るでしょうが’。名画の取材がルーヴルなら楽しいだろうが、こういう先史の美術を目指すとなる道中は命がけ!

ほかにも狩猟の様子を描いたものや人物と動物が一緒にくらし、ときには女が踊っている場面を描いたものなどがある。文字のない時代は岩に描かれた絵が情報を伝える唯一のメディア。画面からは先史時代に生きた人々の神を畏怖する気持ちとか喜びの感情がよく伝わってくる。美術本をみているだけでも想像力がいろいろ膨らんでくるから結構楽しい。

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コメント

凄いお話! (命がけトハ・・・)
実はわたしもエジプトのみのです。
2~3年前チュニジア、モロッコ観光に燃え旅行の予定をたててましたが、政情が不安定になったためアッサリ キャンセル・・・・だらしないなあ・・・・。そうそう青柳氏が何やらこのたび就任内定のようですね。

投稿: Baroque | 2013.06.22 20:06

to Baroqueさん
PCトラブルのため返事が遅れました。
‘白い巨人’はとてもみたいのですが、サハラ
砂漠ですからね、どうしても腰がひけます。

隣の方もモロッコにいってみたいと前は口に
してましたが、今はその気がなくなったよう
です。アフリカはまだまだリスクがありますね。

投稿: いづつや | 2013.06.26 23:32

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