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2013.06.06

アートに乾杯! 絵画に描かれたペット犬と猟犬

Img_2     ‘貴婦人と一角獣 我が唯一の望み’(1500年頃 パリ クリュニー中世美)

Img_0002_2     タペスリー‘放蕩息子の出発’(1510~20年 クリュニー中世美)

Img_0003_2  ファン・エイクの‘アルノルフィニ夫妻の肖像’(1434年 ナショナルギャラリー)

Img_0004_2    コジモの‘ニンフの死を悼むサテュロス’(1495年 ナショナルギャラリー)

散歩をしていると愛犬を連れて歩いている人とよくでくわす。ペットを飼う習慣がないので、犬の散歩のときの心構えというものがわからない。でも、たぶんこうなんだろうなというのがひとつある。

それは愛犬が立ち止まって草の匂いなどを嗅いだりしているときは散歩に連れ出した人はずっと待っていること。‘さあー、行くよ!’と犬をせかせることはしない。犬が動き出すのを辛抱強く待っており、散歩のペースは犬が決めている。ほとんどの人がそうしているのをみると、犬をストレスから解放しのびのびさせてやるのが散歩の目的だからこれが当たり前なのかもしれない。当たっている?

犬の種類で知っているのはわずか、ダックスフンド、チワワ、チン、スピッツ、ブルドッグ、ドーベルマン、柴犬、秋田犬、、西洋の犬がどの時代から存在しているのかよくわかってないが、西洋画を通じて犬の情報が少しばかり入ってくる。例えば、ルネサンスの時代ドイツで活躍したクラナハの描いた‘エデンの園’とか‘鹿狩り’では野犬や猟犬がでてくる。

そして、‘貴婦人と一角獣’では髪のふさふさしたチンみたいな犬が描かれている。こういう犬が貴族の館で飼われていたというのがすごく不思議な感じがする。この犬をみてすぐ思い出したのがロンドンのナショナルギャラリーにあるファン・エイク(1390~1441)の有名な絵。この‘アルノルフィニ夫妻の肖像’で夫婦の真ん中に描かれた犬はイコノロジー的にいうと貞節の象徴。この犬はいつごろからヨーロッパにいるのだろうか?

大きなタペスリー‘放蕩息子の出発’は‘貴婦人と一角獣展’(国立新美 7/15まで)で飾られているもの。父親に見送られて出発する息子が乗る馬のまわりには犬が何匹もいる。犬の名前は不明だが、絵画に描かれるのはだいたいこの細身の犬。‘貴婦人と一角獣’にもこういう子犬がチンタイプとともに可愛く描かれている。

ピエロ・ディ・コジモ(1462~1515)が15世紀の終り頃に制作した横長の‘ニンフの死を悼むサテュロス’は横たわるニンフをそばでじっとながめている猟犬の存在感が強く感じられる作品。古典絵画で犬が主役扱い風に大きく描かれたものはほかにない。コジモの絵にはグロテスクな怪物も含めて生き物がいろいろでてくるが、画家自身動物が好きだったのだろう。

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