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2013.06.29

ユトリロの愛した‘ラパン・アジル’!

Img_0003_2     ‘モンマルトルのキャバレー ラパン・アジル’(1916~18年)

Img_0002_2     ‘小さな聖体拝受者’(1912年 八木コレクション)

Img_0004_2     ‘レストラン 雪のノルヴァン通り’(1934~36年)

Img_0001 ‘イル・デ・サンジュの酒場にて パリのコブラン地区’(1928~30年)

日本橋の高島屋で行われた‘ユトリロ展’は6/24に終了した展覧会ではあるが、足を運ばれた方がおられるかもしれないのでこの偉大な画家が残した街の風景画をいくつか紹介することにした。

今回の作品はほとんどが個人が所有しているもの。その数76。こういう個人蔵のユトリロ(1883~1955)をみる機会が3年前新宿の損保ジャパン美でもあった。このとき90点くらいみたので、じつは高島屋のユトリロ展は行くかどうか迷っていた。でも、やはり出かけることにしたのはチラシに載っていた‘モンマルトルのキャバレー ラパン・アジル’が気になったから。

ユトリロの絵で特に思い入れがあるのはポンピドーにある‘コタン小路’と‘ラパン・アジル’、ユトリロが生涯に描いた絵は約6000点といわれており、よく通ったラパン・アジルは400点ほど制作している。今回、このうちの6点が展示され画像はそのひとつ。ほかのラパン・アジルは画面の右に通りとその向こうの家の壁が描かれているのに、このヴァージョンはそこは省き、ラパン・アジルを中央に配置し視線がそこに集中する構成になっている。そして、画面全体がすこし明るくて建物の描き方も非常に丁寧。印象に強く残る一枚だった。

日本の八木というコレクターがユトリロのいい絵をいくつももっているという話は以前から耳に入っていた。ホテルオークラで毎年開催されるチャリティー展で1,2点みたような気もするが、、今回は白の時代の‘小さな聖体拝受者’など13点(これが全部?)がでていた。しかも1点々とてもいい絵、噂以上にすごいコレクションだった!

パリのモンマルトルは2度体験したが、サクレ・クール寺院とムーラン・ド・ラ・ギャレットの位置関係とか、コタン小路やラパン・アジルがある場所の実感がまったくない。だから、次回でかけることがあったら、こうしたユトリロの絵に描かれた関心の深いところやノルヴァル通りのレストランなどもしっかりチェックしておきたい。

コブラン地区の街角を確かな遠近法で描いた作品は日曜画家が好みそうなアングル。消失点から道が右に曲がるところがとてもいい。なんだか、自分が今そこを歩いているような気になる。パリにはぶらぶら歩いてみたい場所な沢山ありそう。

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