夢の先史壁画! ラスコー洞窟壁画
4年前、インドを訪問し有名な‘アジャンタ石窟’にある菩薩の壁画をみた。そのとき現地のガイドさんは壁画の劣化防止のためもう数年すると石窟が閉鎖されるといっていた。近くにできるミュージアムでレプリカの鑑賞になるとのこと。確認してないが、ミュージアムはオープンしたのだろうか?
このツアーの参加者にフランスのラスコーの洞窟壁画にもでかけられたという男性がいたので、どんな壁画だったか聞いてみた。じつはこの壁画も本物はみれず洞窟のすぐそばに建設された立体レプリカ‘ラスコーⅡ’(1983年オープン)で体験するのだそうだ。その話はまったく知らなかったので、ちょっと興味が薄れた。
でも、その人はレプリカといっても描かれた馬や牛の描写には感激するといっていた。身近なところにもラスコー観光の入ったフランスツアーに参加した人がいて、その人も同様に満足した様子だった。歴史の教科書に載っていたラスコーの洞窟壁画、そのときからここは行ってみたいと思っていた。いつかチャレンジしたい。
ラスコー洞窟が発見されたのは1940年のこと。この年の6月ナチスドイツの進撃でパリが陥落した。そして、その3ヶ月後にモンティニャックに住む17歳の少年3人が偶然小さな穴をみつけた。古い館に通じる地下道があり、そこに宝物が埋まっているという伝説が昔からあったので、かれらはそれを見つけたと大喜び、地下道をどんどん進んでいると目の前にすばらしい雄牛の壁画が現れた!
この壁画が描かれたのは先史旧石器時代、今から約1万7000年前とみなされている。図録をみているだけでも馬や牛、バイソンの躍動感にあふれる姿や強い生命力がストレートに伝わってくる。レプリカは動物たちが精巧に復元されているようなので、その前に立つと興奮するかもしれない。
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