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2013.05.01

祝 富士山 世界遺産へ登録!

Img_0005_2             長沢蘆雪の‘富士越鶴図’(1794年)

Img_0001_2     与謝蕪村の‘富岳列松図’(部分 重文 18世紀 愛知県美)

Img_0002_2     池大雅の‘夏雲霊峰図屏風’(1772~77年 島根 八雲本陣記念財団)

Img_0008_2 曽我蕭白の‘富士・三保松原図屏風’(部分 1762年 パワーズコレクション)

今日は嬉しいニュースがとびこんできた。富士山が世界文化遺産として来月登録されることになった。拍手々!国内の世界遺産は2年前に平泉が選ばれたがこれで13件目。大変めでたいことなので、富士山を描いた名画をとりあげることにした。まずは江戸絵画から。

江戸時代に活躍した絵師たちが描いた富士山で最も気に入っているのが長沢蘆雪(1754~1799)の‘富士越鶴図’。これをはじめてみたとき、体が熱くなった。富士山の中腹から鶴の群れが隊列を組んでこちらに飛んでくる。富士山だけならそれほど立体感を感じないのに、こういう風に大勢の鶴が前との間隔をあけずにグライダー飛行のようにゆるくカーブしてくると、雄大なスケールの富士の存在感がいっそう増し、そのリアルな量感がぐっと迫ってくる。

与謝蕪村(1716~1783)の富士も目に焼きついている。目を奪われるのが富士の白さ。まさに雪一色の富士といった感じ。画面が極端に横に長く、天地の半分は沢山の松の木で占められている。濃い墨で勢いよく描かれた松林が横に連続し、そのむこうに安定感のいい富士が白く輝いている。この富士にもう一度会いたい。

よく旅にでた池大雅(1723~1776)は富士山にも登っており、富士を何点も描いている。島根の八雲本陣記念財団が所蔵する‘夏雲霊峰図’は長いこと追っかけているが、なかなか縁がない。先月京都で狩野山楽・山雪展をみたので、今残っているビッグネームの回顧展は池大雅だけになった。京博を訪問するときはアンケートに山楽山雪展と一緒に池大雅展も書き添えていた。ひとつは夢が叶った、池大雅についても帆を高くかかげておきたい。あとはいい風が吹くのを待つばかり。

曽我蕭白(1730~1781)の‘富士・三保松原図屏風’は大作でアメリカのデンバーにあるパワーズコレクションが所蔵している。2005年にあった回顧展(京博)で遭遇し、かたずを呑んでみていた。蘆雪、蕪村、蕭白の富士がベスト3だが、ほかでは(浮世絵は除く)谷文晁にいいのがある。今年はサントリー美で‘谷文晁展’(7/3~8/25)があるから、また会えるかもしれない。

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コメント

富士山、世界遺産は目出度いですが、鎌倉は落選ですね。
まあ鎌倉みたいに新興住宅地とかが周りにあれだけ出来ていればダメでしょうね。
富士山というと横山大観をすっと思い出しますが、いづつやさんはいかがでしょうか?
富士の展覧会も開催されるでしょうね。

投稿: oki | 2013.05.02 00:31

to okiさん
大観の富士は今日アップします。沢山描いて
いるのでどれにするか悩みます。仰るように
富士の展覧会もありですね。そうなるといい
のですが、

投稿: いづつや | 2013.05.02 09:09

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